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「え、自然分娩できるの!?」未知の世界だった、双子の自然分娩。実際に産んだときの不思議な体験とは

幼稚園に通う4歳の娘と2歳の男女の双子を育てています。双子の出産は帝王切開のケースが多いと聞きますが、私は自然分娩を選択。私自身、実際に産むまで知らなかった“双子の自然分娩”について、私の経験をお話しします。

双子は帝王切開だと決めつけていた

私は双子を妊娠したとわかったときから、帝王切開になると思っていました。しかし、私が出産した大学病院では、過去に帝王切開の経験や大きな子宮の手術をしていないこと、「二絨毛膜二羊膜双胎(※)」いわゆるDDツインであること、そして出産時に双子両方が逆子でないことなど、何か大きなトラブルがない状態であれば、双子でも自然分娩か帝王切開かを選べると妊娠初期に言われました。

 

私の場合は、手術の経験もなく、DDツインだったので、妊娠中期に入ったころに自然分娩を希望することに。

 

(※)二絨毛膜二羊膜双胎:2人の赤ちゃんが各自の胎盤を持ち、それぞれ絨毛膜と羊膜に包まれている状態

 

なぜ…?なかなか出てこない双子

出産予定日になっても生まれてこず、病院から入院の指示がありました。入院後、さっそく陣痛促進剤の点滴が始まりましたが、1日目は陣痛がつかず中断。翌日は朝から陣痛促進剤の点滴をしましたが、その日も陣痛がつかず中断。夜に病院食を食べながら、つらくて涙が出たのを今でも覚えています。

 

翌日の朝からまた陣痛促進剤の点滴。お昼になっても、うまく陣痛がこない私を見た先生から、人工破膜を提案されました。ただ、破水をすると細菌感染してしまう可能性があり、そのときは緊急帝王切開になるということでした。人工破膜をしてからはどんどん陣痛がきて、破水をしてから4時間ほどで双子の上の子が生まれました。

 

 

お願い!神様に願った10分間

1人目が生まれたあと、陣痛がいったん落ち着きました。私の病院では30分経っても2人目の陣痛がこなければ、細菌感染などの恐れがあるため、緊急帝王切開になるということでした。

 

陣痛を経験したのに、帝王切開までするのは絶対に嫌だと思い、本当に神様にお願いしていました。すると1人目を出産してから5分ほど経ったとき、再度、陣痛が始まったのです。そして、1人目が生まれてから10分違いで、2人目が無事に誕生しました。

 

 

双子を自然分娩で出産できるとは思っていなかったので、この出産の経験は本当に不思議でした。人工破膜をしたあとに急激に始まる陣痛、そして1人目を出産したあとに、また陣痛がつく不思議。私は子どもの誕生日に出産のことを思い出して誕生を祝うとともに、人生で一番頑張った日として過ごしています。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

監修/助産師 松田玲子


著者:やまぐち さき

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      双子の自然分娩 めちゃくちゃ凄すぎる!

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