レッスンが終わると、さゆりさんにランチに誘われたかなこさん。さゆりさんとは初対面とは思えないほど話が弾み、楽しく充実した時間を過ごしました。
「またランチに行こう」と意気投合したふたり。するとさゆりさんから、「かなこちゃんだけに言うんだけど……」と話を切り出されました。
さゆりさんの話では、「佐藤さとこさんに嫌がらせをされている。さとこさんより先に教室に入ると、玄関に脱いだ自分の靴だけ、さとこさんに蹴散らされている」とのこと。
さとこさんの嫌がらせでレッスンをやめていったママもいるそうで、「気をつけてね」とかなこさんを気遣ってくれたさゆりさんでしたが……。
嘘をついていた…!?
さゆりさんから聞いた、さとこさんの嫌がらせの話に不安な気持ちを抱えたまま、2回目のレッスンを迎えたかなこさん。
「石井さんこんにちは。今日もよろしくお願いしますね」
さとこさんに声をかけられ、ぎこちない反応をしてしまうかなこさんですが、「よかった……。さとこさん先に来てる」とひと安心。その後、さゆりさんも教室にやってきました。
「こんにちは〜! ねーさとちゃん、今度ランチしない? いろいろ話したいことあるんだよね〜」
さとこさんをランチに誘うさゆりさん。
「ん……。さとこさんに嫌がらせされてるんだよね……?」
さとこさんと笑顔で話すさゆりさんに違和感を感じ、「ていうか、さとこさんのようにステキな人が、子どもじみた嫌がらせする……?」と疑問に思うかなこさん。
しかし、さゆりさんが嘘をつくメリットは思い当たらず、「表面上だけでも仲良くしているのかな……?」と、かなこさんは納得しようとするのでした。
「さとこさんに嫌がらせを受けている」と話していたものの、自らさとこさんをランチに誘っていたさゆりさん。かなこさんが「表面上だけでも仲良くしてるのかな?」と考えたように、人付き合いのなかで、“上辺の関係”というのは少なからずあるのではないでしょうか。
同年代の子を持つママ友は、困ったときに相談できたり、子育てのことを共感できたりする貴重な存在。腹を割って話せる関係を築けるとこが理想ですね。