子宮がん検診で萎縮性腟炎と診断され…
私は子宮がん検診の際に再検査となり、子宮がんではありませんでしたが萎縮性腟炎と診断されました。萎縮性腟炎とは、その名の通り腟が萎縮した状態になっていることです。私は更年期が始まったころから体調不良になることが増えました。主な症状は不眠で、仕事や日常生活を送るだけで毎日精いっぱいでした。
そのため、夫婦生活も激減。それでもたまに夫と性交渉があると、かなりの性交痛を伴っていました。年齢のせいだと思っていたのですが、今思えば萎縮性腟炎も原因の1つだったと思います。具体的には、腟が切れたような痛みを感じ、わずかに出血することもありました。性交痛が生じてから2~3日程度は排尿時や入浴時にも痛みを感じる状態でした。
痛みが治まらないときには、市販の塗り薬を使うこともありましたが、性交痛を繰り返すことに不安と苦痛を感じるようになり、私は夫と2人きりになることを避けるようになっていったのです。
※萎縮性腟炎とは:閉経前後に女性ホルモンの分泌が低下し、腟内が乾燥したり腟壁がただれたりする疾患のこと
夫にすべて告白すると?
しかし、このままではいけないと思い、性交痛があることと子宮がん検診の結果を夫に伝えることに。そして具体的な症状や私の気持ち、薬を使用していたことなど、心の内に秘めていた思いをすべて話しました。夫は最初困惑していましたが、子宮がんではなかったこと、また萎縮性腟炎が大きな病気ではないことに安心し、私の状態についても理解してくれました。
その後、夫から夫婦生活を要求されることはなくなりましたが、夫婦仲が悪くなることもなく、以前と変わらない生活を送っています。体の結びつきはなくなりましたが、今まで築き上げてきた2人の関係性のおかげで、変化していく夫婦関係に対応できています。私の気持ちを尊重してくれた夫のやさしさに感謝でいっぱいです。
夫婦ともに年齢を重ねていくにつれ、体調も変化していきます。若いころと同じような生活を送れなくなったときに、重要となるのが今まで築き上げてきた夫婦の絆、そしてお互いを思いやる気持ちだと実感しました。
著者/匿名
監修/助産師 松田玲子
※この記事は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!