幼なじみの家で宿題をしていたら…
私には、仲のいい同学年の幼なじみがいます。
高校受験が近くなった私たちは、よくお互いの家を行き来して一緒に勉強をしていました。
そんなある日、幼なじみの家で勉強をしていると突然「お姉ちゃんたち大変!」という声とともにドアがノックされたのです。
驚いた私がドアを開けると、そこには幼なじみの妹が今にも泣きだしそうな表情で立っていました。
そして「生まれて初めて生理がきた! どうしたらいいの!?」と言ったのです。
パニックになった妹を落ち着かせる
小学6年生だった幼なじみの妹は、生理について保健の授業では習っていたものの、生理がきたときの具体的な対処法は知らなかったようです。
そこで、私たちはひとまず幼なじみが持っていたサニタリーショーツにナプキンを装着し、「あとでちゃんと説明するから、まずはこのパンツにはき替えてね」と言って渡しました。
最初は慌てていた幼なじみの妹でしたが、私たちの冷静な態度を見て、すこし気持ちが落ち着いたようでした。
3人で生理について勉強
そのあとは、生理についてまだよくわからないという彼女のためにインターネットで生理用品の使い方や昼用と夜用ナプキンの違いなどを検索して3人で勉強することに。
あわせて「学校にいるとき急に生理がきたら保健室に行く」「生理痛がつらいときは薬を飲む」など、生理で困ったときの対処法も伝えました。
このとき私はすでに初潮を迎えていましたが、生理が始まってまだ数年ほどと、当時の私にとって生理は「謎の多いイベント」という印象でした。
そのため、幼なじみの妹に生理の知識を教えることで、生理に関する勉強会ができたことは自分のためにもなりました。
幼なじみの妹が部屋に飛び込んできたときは驚きましたが、3人でなんとか力を合わせてピンチを乗り切ることができてよかったです。普段、友だちと生理の話をすることはあまりありませんが、話してみると生理症状の違いや愛用している生理用品の違いなど、気づきを得ることもあるのだと知りました。
著者/ごとうゆき
イラスト/おみき
監修/助産師 松田玲子
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