ふくこさんは、先生の様子から「全体に許可できないものは個人に許可できない」「前例がない」などと上の立場の人に言われた可能性があると察し、校長先生に話を聞くことに。
校長先生はこの期に及んで、
「ケイ君だけ……というわけにもいかないので」
「Sさんのお兄さんも、きっと妹を思うやさしさから、行動を起こしてしまったと思うんです」
と、Sさんの兄をフォローするような発言をしました。
さらに、Sさんの母は学校からの電話にすら、なかなか出ない状況にもかかわらず、
「今後も密に連絡を取り合い、話していくつもりでおります」
など、きれいごとを並べて、今回のトラブルを穏便に収めようとするのでした。
怒りに震えるふくこさんを前に、明るい表情で「市に相談したところ、教育課の支援教育部のマネージャーが話を聞いてくださるそうです」と話す校長先生。
このことを、頼もしいママ友の内田さんに相談してみると……。
誰が来ようが自信を持ってくださいね…!
Sさんの兄がケイくんに接触してから4日。ふくこさんはケイくんのために奔走しています。
頼りになるママ友・内田さんは、なんと市議会議員にも相談し、教育関係の内部情報までゲットしてくれていました。
「安田さんはケイくんのために人に会いに行って話をして、本当は何があったのか、どんな相手なのかを多角的に見た。だから誰が来ようが自信を持ってくださいね」
「困っている子どもを守れるのは、現場の教師と、誰よりも私たち親なのよ」
内田さんの言葉が、ふくこさんを勇気づけてくれたのでした。
SNSのコメント欄にも、
「議員さんの力は本当に大きくて、ちっとも動かなかったことがスッと変わるというのを私も経験しております。親として賢くあること、そして頼れるところのリサーチって本当大事だなって思いますね!」
「やはり学校や役所を飛び越えて、政治家を動かすと何でも早いです。内田さん、相当行動力があって聡明な方なのでしょうね。そんな方が味方でいてくださったのは、とても心強かったですね」
「子どもを守るために、親が周りとつながりを持って頑張らないと……と、自分に活を入れています」
など、周囲とのつながりの大切さが重要との声が集まりました。
子どもを守れるのは親。
そう言い切ってくれる内田さんがそばにいてくれるのは、かなり心強く、勇気をもらえますね。
学校や教育センターだけでなく、周囲の人をうまく巻き込みながら、地域社会の安全を守る警察や、市民の代表である市議会などにも頼ることで、新たな道が開けることもあるのかもしれません。