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40代では2人に1人にある!? 「子宮筋腫」ってどんな病気? 原因は? 受診の目安は?【医師監修】

特に症状はないのに、健診で子宮筋腫と指摘された経験はありませんか? 筋腫というと悪性腫瘍=がんとの関連が気になったり、診断書には経過観察とあるものの、婦人科を受診するべきかどうか不安になったりする方は多いのではないでしょうか。そこで、 産婦人科医の駒形依子先生に子宮筋腫がどんな病気であり、どのように対処すると良いのかを聞きました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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子宮筋腫とはどんな病気?

子宮筋腫

 

40代では2人に1人があるという良性の腫瘍

まず、子宮筋腫とはどのような病気なのでしょうか。

 

子宮を構成する平滑筋という筋肉が増殖してできる良性の腫瘍です。小さなものを含めればほとんどの女性にあると言ってよく、40代では2人に1人にはあるとされています。

 

40代で多いのは、小さいために健診で指摘されることもなく、症状もないことで治療をしてこなかったからです。子宮筋腫はできる箇所によって3種類あります」(駒形先生)。

 

1. 筋層内筋腫(最も多く、多発しやすいが症状が出にくい)

2. 粘膜下筋腫(小さくても症状が強い)

3. 漿膜下筋腫(大きくなるまで無症状が多い)

 

【主な症状】

・ 経血にレバーのような血の塊が混じる

・ 経血の量が多くなる

・ 月経期間が長引く

・ 月経期間中に下腹部が張る

・ 不正出血がある

・ 下腹部に硬いしこりを感じる

・ 貧血の症状がある

・ 頻尿や便秘がある

・ 腰痛や下腹部痛がある

 

上記にあるような症状がつらい場合は婦人科を受診すると良いでしょう。特にない場合は経過観察で大丈夫です。治療には薬物療法と手術療法があります。出産を希望しない場合は子宮全摘出手術を選ぶ人もいます」(駒形先生)。

 

子宮筋腫はどうしてできる?

下腹部を押さえる女性

 

女性ホルモンにより筋腫が成長する

それでは、症状が強くない限り、子宮筋腫と指摘されてもあまり気にしなくて良いということでしょうか。

 

子宮筋腫は卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンにより成長することがわかっているので、閉経すれば治まってきますし、悪性腫瘍に移行することはゼロではありませんがまれです。

 

とはいえ筋腫があるということは、体がSOSを出しているということですから、症状がなくても原因は探ったほうが良いと思います」(駒形先生)。

 

子宮筋腫ができる原因にはどんなことが考えられるのでしょうか。

 

「子宮筋腫に限りませんが、漢方医学の観点から見れば、やはり毎日の生活習慣に原因があると思います」(駒形先生)。

 

 

子宮筋腫を防ぐ生活習慣とは

ほほ笑む女性

 

“ ためずに出す ”生活を心がけて

具体的にはどのように気を付けると良いのでしょうか。

 

「私が患者さんによく言ったり、本に書いたりしていることは

 

1. 便秘しない

2. 太らない

3. 食べ過ぎない

 

の3点です。特に40代以降は女性ホルモンの減少により便秘になったり、肥満になりやすかったりします。また、不満や心配をため込みやすい年代でもあります。

 

不満や心配があれば発散する、食べ過ぎに気を付けて便秘や肥満にならないようにする。まずはこれだけでも実践することで体内の炎症となる原因は減らせると思います。

 

子宮筋腫は閉経すれば大きくなることはありませんが、閉経する時期は人それぞれです。日本人女性の平均は50.5歳ですが60歳まで続く可能性もあるので、子宮筋腫を増やさない、大きくしない生活習慣を心がけてほしいと思います」(駒形先生)。

 

まとめ

子宮筋腫は子宮腫瘍とも呼ばれるため、「がん!?」と思ってしまいますが、ほとんどが良性ということ。とはいえ、体内の細胞が炎症を起こしていることには変わりありません。健診などで子宮筋腫を指摘されたら、これを機に日ごろの生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

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取材・文/mido

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      私も小さい筋腫が4つあると妊娠判定のときの診察で言われました。症状は何もなく、全く気付いてませんでした。無事に出産しましたが、40代だと2人に1人なんですか!それほど多いとは知りませんでした。全体では… もっと見る
      私も小さい筋腫が4つあると妊娠判定のときの診察で言われました。症状は何もなく、全く気付いてませんでした。無事に出産しましたが、40代だと2人に1人なんですか!それほど多いとは知りませんでした。全体では10人中4人とかかなと思います。出産人数が減り、初潮も早くなり、現代の女性は一生の生理の回数が増えているのが原因なのだと思っていました。母も筋腫があると言っているので、体質もあるのでしょうね。治療の必要は特にないと言われたのでうまく付き合っていきます。食べ過ぎも関係あるんですね!食べ過ぎなので控えます 笑

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