ワンオペで毎日バタバタの私
夫は仕事が忙しく、育児や家事はほとんど私が担当しています。もちろん、子どもをお風呂に入れるのも私の仕事です。
子どもをお風呂に入れるといってもお風呂に入れて終わりではなく、お風呂から出たあともやることがたくさんあります。まずは浴室で自分の体を洗いながら子どもの体を洗って、お風呂から出たら動き回る子どもの体を拭き、保湿をし、着替えさせます。子どもを寝かしつけるまではずっとバタバタで、子どもが眠ったあとも夫の食事の準備があり、休憩している暇はありません。
そんな状況なので、濡れたまま髪を放置しておくのは髪にとって良くないと聞いたことはありますが、私には髪の毛をゆっくり乾かしている時間がないのです。本当は髪の毛をゆっくり乾かしたいとは思っているのですが、つい自分のことは後回しにし、いつも自然乾燥になってしまいます。
夫に「髪を乾かせよ!」と指摘され…
ある日、いつものように濡れた髪をひとつにまとめて帰宅した夫を迎えると、夫に「なんで髪の毛をちゃんと乾かさないの? 髪の毛が濡れたままなんて女性としてありえない!」と言われてしまいました。
育児や家事に精一杯で、髪の毛をゆっくり乾かしている時間なんてないのに、なんでそこまで言われないといけないの? と、私はとても悲しくなりました。
大ショックを受けると同時に、「家事や育児に追われて髪の毛を乾かす暇なんてないのに! たまには早く帰ってきて子どもをお風呂に入れてよ!」と、毎日帰りが遅い夫への怒りも沸いてきました。
私の言葉にハッとした夫は…
こまめに美容院に通い短髪をキープしている夫と、なかなか美容院に行くことができず髪が伸びっぱなしになっている私。髪の長さが違えば、乾燥にかかる時間も違います。さらに、夫は子どもが眠ったあとにお風呂に入るため、子どもの面倒を気にせずのんびり湯船に浸かり、ゆっくりとドライヤーをかけることができるのです。
夫に「女性としてありえない!」と言われショックと憤りを感じた私は、夫に髪の長さや環境が違うのだと伝えました。その上で、「私だってたまには1人でゆっくりお風呂に入って、ドライヤーで髪の毛を乾かしたいよ!」と告げたのです。
その言葉に夫はハッとしたようで、「言われてみればそうだよね、ごめん」と謝ってくれました。そして、仕事のある日は難しくても、休日には夫が積極的に子どもをお風呂に入れてくれたり、「子どもは見ているから、ドライヤーをかけてきなよ」と言ってくれるようになりました。
思ったことをすぐ口に出してしまうタイプの夫は、私がなぜ髪を乾かさずにいるのかわからず、「女性としてありえない!」と、心の中の感情をそのまま口にしてしまったのかもしれません。
子どもと一緒にお風呂に入るようになってから、夫は「子どもが動き回って目が離せないから、確かにこれではゆっくりドライヤーをかけるのは無理だね」と言ってくれ、ワンオぺ育児の大変さに共感してくれたようです。仕事が忙しくなかなか家にいることができない夫ですが、できる限り夫婦で協力して子育てや家事をしていきたいと思っています。
著者/やん子
作画/おはな
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