その後、タクくんは順調に小学校生活を送っていると思っていたのですが、担任の先生から電話があり、「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」など衝撃の事実を知らされます。
その都度タクくんに厳しく注意するものの、同じことが繰り返され、本人は何が悪いのかよくわかっていない様子で、もっつんさんは頭を悩ませていました。
実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような気分で、もっつんさんの疲労とストレスはたまる一方です。
もっつんさんは、話を聞いてくれる夫の帰りを、毎日待ちわびていて……。
私の気持ち、考えてる?
帰宅後、1階でゆっくりテレビを見てから2階に上がってきた夫に対して、
「帰ってきたなら、いろいろと手伝ってよ。今日も大変だったんだよ」という言葉をグッと飲み込むもっつんさん。
仕事で疲れて帰ってくるパパに弱音や愚痴は吐きたくない。
タクくんは自分の連れ子だから、私が責任持ってしつけなきゃ。
私がしっかり頑張らないと……。
と、当時はひとりで抱え込んで我慢しすぎてしまっていたとのこと。
バツイチで子連れだからといって、負い目を感じる必要は何もありません。これまでの人生があったからこそ、今の幸せがあるとも言えます。
たとえ血のつながりはなくても、タクくんの父親は、もつパパさんです。もっつんさんひとりで抱え込まずに、夫婦で協力しあい、タクくんの成長を見守っていけるといいですね。
監修/助産師 松田玲子