彼女と別れてまで告白してくれた彼
私が短大1年生のときに知り合った6歳年上の彼。クラスは違いましたが共通のサークルに入っていたことで自然に話す機会が増え、友だちとして親しくなっていくうち、彼から告白されました。
そのとき、実は彼にはご両親に結婚のあいさつまでしていた彼女がいたのですが、その方と別れてから私に告白してくれたのです。「そこまで真剣に想ってくれているなんて……」とうれしくなり、短大2年生の春にお付き合いが始まりました。
そこからはラブモード全開! 2人専用のPHSを買いに行ったり、「友だちの家に泊まる」と親にウソをついて外泊したり。初体験の相手も彼で、「いつか彼と結婚したいな♡」と本気で思っていました。
ところが、交際から約半年後に彼が突然、理由もなく「別れたい」と言い出したのです! 彼のことが大好きだった私は、ショックで打ちひしがれながらも泣く泣くお別れしました。
彼との関係をズルズル続けていたら…
とはいえ、そもそも彼とは友人関係からスタートしたので、交際が終わったあともサークルで顔を合わせる機会もあり、今まで通り普通に話すように。その後は、私が短大を卒業してからも月に1回くらい彼から連絡がきて、体の関係が続きました。私もまだ彼のことが大好きだったので、ズルズルと3年ほど体の関係が続いたのです。
ある日のことでした。私は驚愕の事実を目にします。
それは、彼の結婚。
共通の友人が、彼の結婚式に参列したことを写真付きでブログにアップしていたのです! 彼のニックネームも書かれていたので間違えようがありません。これだけでも衝撃的なのに、お相手はなんと別れたはずの元カノでした。
“恋は盲目”とはよく言ったもので、元カノと復縁していたことも、私がずっと都合のいい女だったことも、まったく気づかずにいました。そのことを後悔し、悲しくて何日も泣き続けたのですが、ここにきてようやく目が覚めます。「もう彼とは会えない。関係を続けても私に良い未来はない。また会ったら不倫になる」と。
手紙を渡して彼とキッパリ別れ…
彼が結婚したことを知った数日後、いつもと同じように彼から「会おう」とのメールが届いたとき、これを最後にもう会わないことを決意。ただ、本人を前にうまく伝える自信がなかったため、私は手紙を書くことにしたのです。
「結婚したことを知りました。別れてもずっと復縁したいと思っていて、あいまいな関係で会ってきたけど、既婚者になったのなら、もう今の関係は続けられません」という胸の内と、つらいときに支えてくれたことへのお礼、彼のこれからの幸せを願う言葉。そしてもう金輪際、連絡は取らないとの決心を手紙に書きました。
当日は彼に会うなり「もう会わない」と簡潔に告げ、「読み終えたら捨ててほしい」と言いながら手紙を渡しました。彼の反応を見るのが怖くてすぐに立ち去ったため、このとき彼がどう思ったのかはわかりませんが、私としてはこれでようやく一歩前に進めたように感じました。
彼と別れたあと、今の夫に出会い…
その後、会うことはなくなっても、年に1回、私の誕生日に必ずメールを送ってくる彼。一応、軽く返信していましたが、3年連続で誕生日メールをもらったところで、「もう連絡してこないで」と返信。こうして、彼とは完全に縁を切りました。
それから2年後、とっても素敵な男性と出会い、4年の交際を経て結婚。娘も生まれました!
これまでにも、連絡を取り合ったり遊んだりした男性は何人かいましたが、元カレほど好きになれる人には出会えませんでした。しかし、友だちの紹介で知り合った夫には、初めて会った瞬間ビビッときたのです!「この人が人生の伴侶となる人だ」と。
夫とは初対面とは思えないほど最初から会話していて居心地がよく、付き合うまで2カ月もかかりませんでした。それでも「結婚を前提に付き合ってほしい」と言われたときは、元カレのトラウマからすぐには返事ができなくて……。「本気で幸せにする」と真剣な顔で言ってくれ、「この人を信じてみよう」と前向きな気持ちになれ、交際に至りました。
元カレのことは大好きだったこそ、都合のいいように利用されているなんて気づきませんでした。もっと早くに気づいていればよかったと後悔しています。
その後、夫とは出会って早々に沈黙も苦にならない信頼関係を築くことができ、夫と過ごすうちにあれだけ大好きだった元カレのことなんて、どうでもよくなりました! 当時は本当につらかったけれど、今がとても幸せだから、笑い話と思えるようになりました。
文/山マリさん
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