長男くんがお風呂掃除を、長女ちゃんがご飯を炊くと言って、家事を手伝い始めました。それでも毒太は漫画を読むだけ……。
再び病院に戻り、手術室から出てきたお父さんは、意識が戻らず、土のように茶色い顔色になり、顔が2倍に膨らんでいました。
心残りはあるものの、深夜1時に瓜田チャリさんは帰宅。
すると、テーブルにはからになったビールの缶が数本並び、毒太はリビングで雑魚寝、次女ちゃんも制服を着たままで眠っていました。
驚く瓜田チャリさんが次女ちゃんはお風呂に入っていないのか問うと、毒太は「知らん」と答えたのです。
毒夫は家事も育児もせず、親まで侮辱した挙句…
「制服着てるから風呂入ってないんちゃう?」
他人事のような発言に疑問を抱く瓜田チャリさん。
寝ている次女ちゃんをよく見ると、口元が汚れていることに気づきました。
「ああ、俺が食ってたチョコわけてやった」
「えっ……なのに歯磨きしないで寝させたの!?」
驚く瓜田チャリさんに毒太は……
「寝させてはない。俺が寝てる間に勝手にヒナコが寝ただけ」
それを聞いた瓜田チャリさんは、ここまで何も任せられないと思っていたため、呆れながら怒りを抑えていました。
あくびをしながらお父さんについて毒太に聞かれた瓜田チャリさんは、手術は終わったものの危険な状態であること、今は集中治療室にいて、このまま亡くなってしまう可能性があることを伝えました。
すると……
「えーそんなやばいんや……ていうかお父さんがこうなるのを予見したからお母さんは手術反対したんやろ? それやのにお母さんの忠告無視したやん。
だからさ、お父さんが手術失敗したのってもしかしてお母さんの呪いちゃう?」
毒太の発言に呆れて驚く瓜田チャリさん。
「お母さんの反対聞かんかった罪」
得意げに言う毒太。
「お母さんがそれで何か得するわけ?」
瓜田チャリさんがそう言うと、悪びれもせず
「いや……俺は知らんやん。お母さんに聞けよ」
と言う毒太。
本当に頭どうなってんの?
私だけじゃなく親まで完全になめてんな。
呆れた瓜田チャリさんは、話題をお父さんの面会に変えました。
毒太も面会させてもらえると伝えましたが……
「いや、俺いかんで」
と、速攻で断る毒太。
理由を聞くと、
「怖いやん! 俺、病院すら苦手やのに!」
と言う毒太。
妻の父親が危篤なのに、こんなもんなの?
瓜田チャリさんがそう思っていると、
「でもお父さんこのままって可能性あるなら、お前は仕事よりも家のことよりも、お父さん優先して会いに行って来いよ」
毒太は再び親指を立てて堂々と言うのでした。
子どもの面倒すらまともに見れなかった毒太。さらに驚くのは、お父さんが危険な状態になったのは、お母さんの呪いだという人としてありえない発言まで飛び出したこと。それだけにとどまらず、病院が怖いから妻の父親なのにお見舞いにも行かないという幼稚な毒太。
再び「仕事や家より優先してお父さんへ会いに行って来い」なんて言う毒太ですが、家事もろくにせず、子どもの面倒もまともに見られないような人には安心して任せることができません……。