彼は酒豪
私たち夫婦は結婚前に4年ほど同棲していました。知り合った当時、夫は定職についておらず、アルバイトをしながらバンド活動に力を入れており、友人やバンドメンバーとお酒を飲むことが多かったです。夫は一度飲み始めると、際限なく飲んでしまいひどく酔っ払ってしまうことも度々ありました。
私も当時は若かったので、そんな夫に困りつつも将来的な不安を感じることはありませんでした。あまり男性経験がなかったことから「男の人はお酒を飲むとこうなるんだ」と思い込んでいた部分もあります。
そして、付き合い始めてから4年後に晴れて結婚することになった私たち。ちょうど夫が正社員として働き始めたころだったので、きちんと仕事を続けられるかどうかが心配で、酒癖の悪さに対してあまり考えることはありませんでした。
結婚してから気になり始め…
夫はバスの運転手として働き始めたため、以前のように毎日お酒を飲むことはなくなりました。しかしその反動か、休日前になると飲めない分を埋め合わせするかのようにかなりの量のお酒を飲むようになったのです。
結婚して間もなく子どもが生まれ、同棲時代とは生活が一変しました。生活が変化していくにつれ、以前は気にならなかった夫の酒癖の悪さやお酒の量が気になるように。子どもが生まれてからはお酒が原因で喧嘩することが増えていきました。喧嘩するたび夫は反省してくれるのですが、やはり飲み始めると自分をコントロールできなくなってしまいます。
夫もこのままではまずいと思ったのか、「いっそのこと禁酒する」と私に宣言。私としては、たしなむ程度で飲めばいいのにと思いましたが、夫の場合、中途半端な量を飲んでしまうとコントロールできなくなるそうで、飲むか飲まないかの2択しかないといいます。
夫婦喧嘩の果てに
そうして始まった禁酒。あれだけお酒が好きだったのにもかかわらず、とても努力してくれて一切お酒を飲まなくなりました。しかし2年後、義父が亡くなったことをきっかけに再びお酒を飲むようになってしまいました。
義父が入院したころから休みの日は必ず義実家に出向き、義父のさまざまな手続きや手配をすべて夫がおこなっていたので、精神的にも肉体的にもかなりストレスがあったのだと思います。私も見ていられないほど疲弊していたので、「禁酒するんじゃなかったの?!」とは言えず、黙ってお酒を飲ませていました。
それ以降、禁酒期間は終わりたまにお酒をたしなんでいますが、以前のようにひどい飲み方はしなくなりました。今は私の意見や注意を聞き入れながら飲んでくれるようになったので、安心して見守っています。
結婚前は、夫の酒癖の悪さに対しあまり深く考えてはいませんでしたが、結婚して子どもが産まれると考え方も変わりました。たくさん喧嘩をしましたし悩みましたが、きちんと夫婦で向き合い、夫も努力してくれたおかげで今は落ち着いてよかったです。
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