32歳、1児の母であるパニ子。1歳の息子、ハヤトはとてもかわいく、仕事を辞めて専業主婦の道を選んだことに、後悔はありません。でも、1つだけ悩みがあって……。
卵アレルギーの息子にプリンを与える理解のない義母
卵アレルギーのあるハヤト。食べるとアレルギー症状がでてしまいます。アレルギーに苦しんでいる姿は、親としてもとてもつらいもの。食事には十分気をつけています。
しかし、アレルギーにまったく理解がない義母。
「ママは神経質ね〜」といって、パニ子の見ていないところで卵が入ったプリンを食べさせようとするのです。
アレルギーは正しい知識を持って対応しないと、命を落としかねない恐ろしいもの。命を守れるのは親だけだと、できる限り義母との接触は控えていました。
ある日夫・タカヤが突然のリストラにあってしまいます。家計を支えるべく、パニ子は仕事に復帰することになりました。
ここで問題になるのが、ハヤトの預け先。義母は保育園に預けることに大反対!自分が預かるといって聞きません。
しかし、アレルギーに理解のない義母に預けるなんて、そんな危ないことはできません!職を失い自宅にいるであろうタカヤに、日中のハヤトのお世話を任せることにしました。
アレルギー症状で病院に運ばれた息子。なぜ……?
職場復帰したその日のこと。ハヤトは体中にひどい発疹ができ、呼吸困難になって救急車で病院に運ばれたのです。
パニ子が病院に駆けつけると、症状はおさまっていてひと安心。でも一体なぜ? 心当たりはひとつしかありません。
「ハヤトに何か食べさせた!?」とタカヤを問い詰めたところ、「母さんが見ていてくれたからわからない」と無責任すぎる回答が。信じられないことに、タカヤは義母に息子を任せ、息抜きにパチンコに行っていたのだというのです。
この親にしてこの息子あり! 居ても立ってもいられなくなったパニ子は、義母を訪ねます。しかし、義母の発言がさらにパニ子を凍り付かせたのです。
「そんなに食べさせたいのなら、好きなだけ食べさせればいいよ」
「アレルギーなんて甘えなのよ。好ききらいと同じ! 好ききらいのない元気な子に育ってほしいの!」
アレルギーと好ききらいの区別がつかないなんて! 言葉を失うパニ子。
苦しんでいる息子を見ても反省の姿勢を見せないタカヤや義母を前に、はらわたが煮え繰り返る思いで立ち尽くしていました。
「そんなに食べさせたいのなら、好きなだけ食べさせればいいよ」
ついには、義実家で唯一常識人だと思っていた義父までも、義母を擁護し始めたのです。
無責任な行いがすべてを失う結果に……
アレルギーで息子は命を落としてしまうかもしれないのに……。頭が真っ白になったパニ子の前で、義父は話を続けます。
「好きなだけ食べさせればいい。ただし、もう二度とハヤトには会えなくなるかもしれないがね。ハヤトにとって卵は毒物と同じ。それを与えたがる母さんは、ハヤトに会えなくなってもいいと思っているということだね」
義母を擁護したと思いきや、義父はアレルギーをしっかり理解していたのです。義母はというと、ぐうの音もでない様子。
「これ以上ハヤトを危険に晒すわけにはいかない。私は会社を辞めてして田舎に引っ越そうと思う。田舎で静かな暮らしがしたいから、母さんとは離婚を考えている」
義父の話はまさかの急展開に。無知で無責任な義母は、義父と義父の収入と、都会での裕福な暮らしを失うことになったのでした。
ちなみに、無責任な振る舞いをしたタカヤとは離婚。パニ子は、かわいい孫のためにと義父からの財産分与を受け、ハヤトと安心な日々を送ることになりました。
アレルギーは決して好き嫌いではありません。アレルギーのある子どもにアレルゲンを与えるということは、一歩間違えると本当に危険な行為です。まだまだ理解の浅い、アレルギー。今後もっと理解が深まることを願います。
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