赤井さんが実田さんとの面談を終え娘を迎えにいくと、娘が1枚の手紙を見せてきます。それは、娘のメモ帳をぐちゃぐちゃにしてしまった犯人へ宛てた手紙だったのです。手紙の内容は、怒っていないから名乗り出てほしいといったもの。そんな矢先、赤井さんの家に娘の学童友だちであるミノリちゃんが遊びに来ます。なんとミノリちゃんはメモ帳トラブルの一部始終を目の当たりにしていたようで――!?
メモ帳トラブルの一部始終
ある日のこと、娘の家に学童友だちのミノリちゃんが遊びに来て、少し前に学童を辞めたと言いました。
ミノリちゃんは学童を辞めた理由を次のように話しました。
「もう嫌な思いせんでもええから……。学童やめて、あたしは気がラクやわー」
赤井さんはミノリちゃんの発言を聞いて、学童で何か嫌なことがあったのではないかと思ってしまいます。
すると、突然ミノリちゃんが口を開きます。
「あっ! それで思い出した」
そして……。
「あんたさー、買ったばっかりって言うとったメモ帳、なんであいつにあげたん?」
ミノリちゃんの発言に赤井さんも娘もびっくり!
すかさず娘はミノリちゃんに「その話、詳しく聞かせて! 大事なことかもしれないの!」と尋ねます。
ミノリちゃんの説明は次のとおりでした。
メモ帳のトラブルがあった日、ミノリちゃんは「宿題の部屋」で宿題をしながらママのお迎えをまっていたのですが、帰り支度をするため、「ロッカーの部屋」に向かいました。
すると、「ロッカーの部屋」で誰かがコソコソとしているのが目に入ったのです。
そしてよくよく見てみると、子どもたちが赤井さんの娘のロッカーからメモ帳を取り出しているではありませんか! それだけではなく、メモ帳のページをむしり取る様子も……。
目の前の光景に衝撃を受けたミノリちゃんは、思わず声を荒げました。
「ちょっとー! こらー! なにしてんの! かってにさわっちゃだめー!」
すると……。
「はぁ? オレらさぁ、あいつにコレもらったんや。何も知らんくせに何!? ミノリうざっ」
その子たちは、メモ帳は本人からもらったのだとミノリちゃんに主張してきたのです。
大切なメモ帳だと赤井さんの娘から聞いていたミノリちゃんはその話が信じられずモヤモヤ……。
そして、ミノリちゃんは指導員にこの事実を伝えようか迷いますが、ママが迎えに来ているから急ぐよう声を掛けられ、慌てて帰ってしまいました。
◇ ◇ ◇
娘さんのメモ帳を手にしていた子どもたち。「もらった」と言っていたようですが娘さんはあげていないとのこと。目新しくて手に取ってしまったのかもしれませんが、人のものを勝手に触るのはもちろん、それを断りもなく友だちと分け合うのは決して許される行為ではありません。もしわが子がそのような行為をしていたらショックですよね。普段から、勝手に人のものを触ってはいけないと伝えるのはもちろんですが、家庭内でも、大人が子どものおもちゃや道具を大切に扱う姿勢を見せるなどして、伝えていきたいですね。