パニ子は結婚式をあげたばかりの新婚ホヤホヤ。最高の結婚式だったのですが、ひとつ気がかりだったのは、夫のテルオの妹・ナミのこと……。結婚の挨拶に行ったときは不在、結婚式当日も欠席で会えないまま……仲良くなれるかドキドキしています。
兄を好きすぎる妹。これって異常では!?
結婚後、パニ子はテルオが住んでいた家に引っ越してきました。
ある日、一度も会ったことのなかったナミが、家に遊びに来ることに。
パニ子は義理の妹にようやく会えるとあり、到着を心待ちにしていました。
「ナミさん、はじめまして! テルオの妻のパニ……」
「お兄ちゃん、会いたかった〜♡」
玄関に現れたナミは、パニ子の挨拶も聞かずテルオに抱きつきます。
テルオもまんざらではありません。
2人はリビングに移動し、パニ子にはわからない話を続けます。
兄妹仲が良いのは素敵なことだけど、挨拶もないなんて!
悶々とするパニ子を察したのが、ようやくナミはパニ子に向かって口を開きます。
「私からお兄ちゃんを奪うなんて最低ね!」
意味がわからずポカンとするパニ子を見て、テルオが続けます。
「ナミのやつ、俺が結婚するのがつらかったんだよ」
「私、すごくショックだったんだから! 結婚式も仮病使って欠席して正解だったわ!」
なんと、結婚式は仮病を使って欠席したのでした。
テルオを独占されるのは嫌。一緒に住んでいるのも嫌。
ナミはパニ子に敵対心むき出しです。
妹は家族。嫁は他人!?
それからというもの、ナミは毎日パニ子の家に入り浸るようになりました。
ナミは以前からテルオの家の合鍵を持っていたようで、インターホンも鳴らさず、勝手に入ってくるのです。
仕事から帰ってきたテルオにベッタリのナミ。
深夜近くになってようやく帰っていく毎日に、パニ子はぐったり……。
ついには夫婦の買い物デートについてきた挙句、2人きりになりたがりパニ子を置き去りに! 夫婦の時間なんて、あってないようなものです。
さらに、追い打ちをかけるような出来事が起こります。
「私、今日からここに住むから。もともとお兄ちゃんの家なんだからいいよね?」
ナミは彼氏と別れ、住むところに困っていたよう。
「一緒に住もう」とテルオがナミを家に呼んだのでした。
「そんな大事なこと、勝手に決めるなんて」と抗議するパニ子。
「なんで俺たち兄妹のことを他人のお前に相談するんだよw」と言い捨てて、テルオはナミの引越し向けて、部屋を片付けに行ってしまったのです。
他人といわれては黙っていられません。パニ子は家を出ることにしました。
「兄っていうよりただの金づるだったのね」
テルオとの離婚を決めたパニ子は、離婚に向けて準備を進めます。テルオにはなんの未練もありません。
そろそろ離婚の話を持ちかけようとしていたそのとき、テルオから1本の電話が入ります。
「助けてくれ! 家に借金取りが押しかけてきて……」
テルオの話によると、自宅に怖いお兄さんが数名やってきたそう。
予想していた通りのことがいよいよ起こったのだと、パニ子はニヤリ。
なんとナミには借金があったのです。
テルオを連帯保証人にしていたことまでリサーチ済み!
ナミの借金はこれだけで終わらず、付き合っていた彼氏が既婚者だったこともあり、慰謝料も請求されていたよう。
パニ子は離婚を告げ、
「兄っていうよりただの金づるだったのね」と言い残して電話を切りました。
兄妹の仲が良いのは素敵なことですが、それぞれもう独立した大人。家庭を大切にするのはもちろん、経済的にも自立せねばなりませんね。
-
「すぐにげて!」ファミレスで女の子から渡された謎のハンカチ。書かれていた言葉の真意とは?
-
「Fラン大卒とか恥」合コンで学歴マウントを取る勘違い女⇒男性陣が経歴を伝えた結果…
-
「30歳で独身なんて欠陥品」同窓会で馬鹿にする同級生⇒尻尾を巻いて逃げ出したワケは?