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子宮頸がん検査後、病院からの突然の連絡にパニック! 職場にかかってきた電話で告げられた驚きの内容

20代後半のころ、公私ともに充実していた私の自慢は健康体なこと! 病気とは無縁の生活で、病院にもほとんど行ったことがありませんでした。そんなある日、腹部に違和感を覚えなんとなく子宮頸がんの検査を受けることに。当然異常はないだろうと思っていたら、職場に産婦人科の院長から電話がかかってきたのです。その電話の内容とは……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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腹部に感じた違和感

20代後半のころ、公私ともに充実していた私は大きな病気どころか風邪もめったにひかず、体力にも自信があり、健康を意識することもありませんでした。

 

唯一悩みがあるとすれば「便秘」。しかし、子どものころからの便秘だったので、放置すること十数年……。

 

会社の健康診断でも毎年異常なしの健康体でしたが、若いことから健康診断の内容は簡易的なものだったため、子宮頸がん検診と乳がん検診は一度も受けたことがありませんでした。

 

そんなある日、仕事が終わって帰宅してから腹部に痛みがあり違和感を覚えました。生理痛とも便秘の腹痛とも違い、ただなんとなく「いつもの痛みとは違う」気がしたのです。気になった私は直感で産婦人科を受診することに。

 

初めて訪れた産婦人科は、明るい院内に幸せそうな妊婦さんがたくさんいて、病院という感じがしませんでした。場違いだなと思いながら問診票に症状を記入し、診察室で先生に腹部の違和感を説明。

 

「念のため検査しましょう」となり、初めて子宮頸がんの検査を受けることになったのです。

 

職場に一本の電話が

パソコンの前で頭を抱える女性のイメージ

 

無事に検査が終わり、「次に来るときは妊婦になってからかな」と思いながら帰宅した数日後、職場に私宛の電話が入りました。電話の相手は、子宮頸がん検査を受けた産婦人科の院長先生でした。

 

「検査結果をわざわざ電話で伝えてくれるなんて親切だな」とのんきなことを考えていた私に、院長先生は「先日の検査結果で、子宮頸がんになる可能性のある異常な細胞が採取されましたので、さらに詳しい検査をするために、もう一度病院へ来てください」と言いました。

 

「異常ありませんでしたよ」と言われるとばかり思っていた私は、院長先生から伝えられた「がん」の言葉に衝撃を受け、頭が真っ白に。

 

そのあとは何を話したのか覚えていません。電話を切り「がんかもしれない? がんだったら私はどうなるの?」とパニックになり、思わず涙が出てしまいました。

 

いきなりパニックになって泣きだした私を見た上司は、病院から電話があったことから理由を察したらしく、その日は早退させてくれました。

 

 

軽度異形成だと診断され

病院で医師と話をする女性のイメージ

 

数日後に産婦人科へ行き、検査結果は「軽度異形成」でした。院長先生は「軽度異形成は通常の細胞とは少し違った細胞で、がんになる可能性がある細胞だけど今の時点ではがんではありませんよ」と説明してくれました。

 

そして子宮頸部の細胞を切り取ってさらに詳しく検査することに。初回の検査より痛かったことだけが記憶に残っています。

 

後日、再検査の結果を聞くために産婦人科へ行くと院長先生から「今回の再検査では異常は見つかりませんでしたが、経過観察が必要です。3カ月に一度子宮頸がん検査を受けて、異常がないことを確認し続ける必要があります」と説明を受けました。

 

そこから今まで大きな病気にかかったことがない私にとって、初めての通院が始まったのです。

 

3カ月に1度の検査日はあっという間にやってきます。病院へ行く日が近付くと嫌でたまりません。これから出産を迎える幸せそうな妊婦さんがたくさんいる場所に、子宮頸がん検診で通院するのは本当につらく悲しいものでした。

 

1年以上通い続け、検査結果は毎回「異常なし」。「異常なしがいつまで続けば定期検診は終わるんだろう……」と気持ちが落ち込んでいたある日、初めて院長先生ではない先生の診察を受けることに。

 

検査の後の診察で、先生は私の受診履歴を確認し「異常なしが1年以上続いているよね? 毎回検査に来るのはつらいでしょう? もう大丈夫。通う必要ないから、次からは年に一度の定期検診にしようね」と言ってくれました。

 

行きたくないと思っていた定期検診に突然終わりがやってきたのです。私は先生の「もう大丈夫」の言葉に安心し、もうここに頻繁(ひんぱん)に来なくていいんだ! とうれしくなり、涙があふれてきました。

 

まとめ

それからは年に一度の検診を継続しています。便秘の腹痛とは違った痛みが起きたとき、なぜ産婦人科を受診しようと直感が働いたのかは今でもわかりません。しかし、自分の体に違和感を覚えてすぐに病院へ行き、早い段階で異常が見つかったので、直感を信じて本当によかったと思っています。

 

その後結婚して、子宮頸がん検診で行くのがつらかった病院へ妊婦となって通院することになり、出産も経験。いろいろな思い出が詰まった病院となりました。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

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著者:木村ゆき

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