産後の体に忍び寄る異変
末っ子を30代後半に出産した後のことです。毎日、産後の体にむち打ちながら、子育てや家事に奮闘していました。そんな日々の中、次第に左半身、特に腰から足首にかけてしびれを感じるようになりました。赤ちゃんを抱っこしたり、授乳したりと、体への負担が大きい時期でしたし、年齢的にも仕方がないのかなと、最初はあまり気に留めていませんでした。
けれども、マッサージや湿布、ストレッチを試しても一向に良くならず、むしろ日に日に症状は悪化していきました。やがて、左半身だけに電気が走るような激しい痛みが出てきて、とてもじゃないけれど、目の前のかわいいわが子を抱っこすることもできず、家事も思うようにできなくなってしまいました。
そのため、夫にも負担をかけてしまい、仕事で疲れているのに家事や赤ちゃんの世話、さらに私のことまで任せてしまうことに。これではいけないと思い、渋々病院に行くことにしました。
坐骨神経痛との苦しい日々
診断は坐骨神経痛(ざこつしんけいつう/おしりから足につながる坐骨神経に沿って起こる痛みやしびれ)でした。母乳で育てていたので、できれば薬は使いたくない気持ちが強く、おきゅうや、はり治療でなんとかしようとしました。しかし、やはり劇的な効果は得られず、一度だけ強めの痛み止めを打ってもらうことにしました。
すると、免疫力がかなり落ちていた私の体には刺激が強すぎたのか、病院で痛み止めを打った直後、待合室でふらふらと目の前が真っ暗になり、倒れてしまいました。ひどい吐き気とめまいで起き上がれなくなり、本当に大変な思いをしました。
それから半年近く、坐骨神経痛と付き合いながらの家事と育児。心身ともに本当につらい時期でした。
年齢とともに変わる体と向き合う
振り返ってみると、年齢を重ねるにつれて、若いころなら無理してもなんとかなっていたことが、少しの無理でもすぐに体に表れるようになったと実感します。頭では「まだ大丈夫」と思っていても、体は正直で、年齢とともに悲鳴を上げるようになってしまいました。
正直、少し寂しさも感じますが、家族のためにも自分のためにも、無理をしすぎず、うまくバランスを取りながらやっていくことが大切だなと、しみじみ感じています。今は、自分の体と向き合いながら、家族と過ごせる日々を大切にしたいと思っています。
まとめ
坐骨神経痛になったことで、無理を重ねてきた体が限界を教えてくれました。これからは自分をいたわりながら、家族との時間を大切に過ごしていきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:加藤愛子/30代女性・主婦
イラスト/きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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