以前さゆりさんから、「さとこさんから嫌がらせを受けている。さとこさんが私のあとに教室に入ると、私の靴だけ蹴散らされてる」と聞いていたかなこさん。ある日、リトミック教室に遅れて行くと、散らばっているさゆりさんの靴を見つけました。
教室に入ると、気まずそうに目を背けるさとこさんを見て、「嫌がらせは本当だったんだ。私が嫌がらせの現場を見たこと、気が付いてる」と確信します。
その日のレッスン終わり、かなこさんは、「さとこさんに注意しようと思って」とさゆりさんに話しました。するとさゆりさんは焦った様子を見せ、「絶対やめて! 私が我慢すれば平和に過ごせるの! 余計なことしないでよ!!」と、かなこさんの提案を受け入れず、「大丈夫」の一点張り。
そして、「でも、かなちゃんの気持ちすごくうれしいよ」とかなこさんに感謝の気持ちを伝え、「えなが大きくなったら『もうひとりのママだよ』って伝えるつもり」と話し……。
「大切に思ってる」なら、どうしてそうなる!?
「かなちゃのこと大切に思ってるよ……」
さゆりさんの言葉に感動し、胸が熱くなるかなこさん。
「だから……もう1万円貸してもらえない?」
もともとお金の貸し借りはしたくなかったかなこさん。さゆりさんやえなちゃんのためと、渋々お金を貸していたため、「貸したいのは山々なんだけど、今手持ちがなくて。ごめんね……」と伝えました。
「あー……そうなの? じゃあ来週でいいよ!」
冷たい視線で言い放つさゆりさんに、モヤッとするかなこさん。
「本当は手持ちはあるけど、もうお金の貸し借りはしたくないんだよ……」
そんなかなこさんの気持ちを知ってか知らずか、さゆりさんは話を続けます。
「いつも頼っちゃってごめんね。月末に私の定期預金が満期になるのよ。それで全額返せるからさ。よろしくね」
今まで貸したお金が返ってくることや、純粋にさゆりさんを心配していたこともあり、「よかったね!!」と喜ぶかなこさん。
しかしさゆりさんは、「義母のことで自分の携帯代までやりくりできなかった。携帯が止まるから、かなちゃんにお金を貸してもらえるまで、連絡取れなくなっちゃうからごめん」と話しました。
さゆりさんの話に、「そんな理由だったんだ……。1週間も携帯を使えないのはさすがに困るよね。えなちゃんと外出したりするだろうし……」とかなこさんは、心配を募らせるのでした。
「携帯が止まってしまう」と言われると、かなこさんが感じたように、心配になってしまいますよね。今や子育てにおいても、携帯(スマートフォン)での情報収集は必要不可欠ではないでしょうか。今までもお金を貸していたこともあり、ちゅうちょしていたかなこさんですが、気持ちは揺れているように感じます。
皆さんは、もしママ友に「お金を貸してほしい」と言われた場合に、「それならしょうがないか……」と納得できるような理由はありますか?