「リトミック教室で、同じクラスのさとこさんに嫌がらせを受けている」と、さゆりさんから聞いていたかなこさん。偶然、嫌がらせと思われる現場を目撃し、後日さとこさんに注意しようと考えました。
するとさゆりさんは焦った様子を見せ、大ごとにしたくないのか、かなこさんを必死で止めます。そして、自分を助けようとしてくれるかなこさんのやさしさに感謝しつつ、「えなが大きくなったらもうひとりのママだよって伝えるつもり」と話し、「だから……もう1万円貸してくれない?」と、かなこさんにお願いしたのです。
さすがのかなこさんも、「手持ちがないから貸せない」とさゆりさんにお金を貸すことをちゅうちょ。するとさゆりさんは、「来週でいいよ! 月末には満期になる定期預金からお金を返せる。でも、携帯代が払えないから、来週かなちゃんからお金を借りるまで携帯が使えない」とかなこさんに話しました。
さゆりさんの事情を知り、お金を貸すことをためらっていたかなこさんは……。
ママ友のやさしさを利用して…
「1週間を携帯使えないのは困るよね……」
さゆりさんを心配するかなこさん。
そして、「お金持ってくるからちょっと待って」と立ち上がりました。
「本当!? うれしい! でもいいの?」
歓喜するかなこさんに「月末にまとめて返してくれればいいからさ」とかなこさんは笑顔を見せ、お金を取りに行きました。
「……あるなら最初っから出せっつーの。せこいな〜」
かなこさんがその場を去ると、ボソッと毒を吐くさゆりさん……。
戻ってきたかなこさんは、1万円札をさゆりさんに渡しました。
「ありがとう! 月末に今までの分とまとめて返すね!」
さゆりさんの言葉に安心したかなこさんは、「よろしくね!」と応えるのでした。
かなこさんに悪態をつき、心の声が漏れるさゆりさん。かなこさんのやさしさを利用するような言い分に、心底呆れてしまいます。「月末にはまとめて返す」と言っていますが、さゆりさんの話はどこまで本当なのか、信用できないですよね。無事、かなこさんのもとにお金が返ることを願うばかりです。