妊娠40週目になっても生まれてこないわが子。コメダさんは亡き母に手をあわせ、安産を祈ります。その後、父に言われて自宅の空き部屋に向かうと、そこには幼少期の思い出の品とアルバムがありました。
母の愛を感じて
コメダさんはアルバムを見ながら、母との日々を思い返します。
コメダさんがプレゼントしたキーホルダーを心から喜んでくれたこと、弟が寝た後、抱きしめてくれたこと、「大好き」と言い残してこの世を去ったこと……。
コメダさんはこのとき、はじめておなかの子どもに会いたいと思いました。
その日の夜、陣痛がはじまったコメダさん。
病院へ向かうもなかなか陣痛が強くならず、促進剤を使うことに。
コメダさんは車にひかれたような痛みを受け、陣痛に必死に耐えるのでした。
忘れていた母との日々の中に、たしかに愛はあったのだと思い出したコメダさん。
陣痛がはじまったのは、偶然ではないのかもしれませんね。
親から子への愛情は、あって当たり前だからこそ伝えるのが難しいもの。
忙しい日々でもときどき立ち止まり、今がどれほどかけがえのないものなのか考える時間が大切なのかもしれません。
そして、子どもに愛情を伝えることを忘れないようにしたいですね。
監修/助産師 松田玲子
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