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「ボスの嫌なところは?」最悪な授業の始まり。担任に誘導され、友人の悪口を言うことに… #ボス探し 最終話

「ボス探し」最終話。フワリーさんが小学校4年生のときのお話。新しく赴任してきた越山先生が、フワリーさんのクラスの担任になりました。はじめはやさしくて好かれていた越山先生ですが、徐々にその本性が明らかに。なんと越山先生は班長に任命したフワリーさんを執拗に責めたり、ほかのクラスメイトを全員の前で晒しあげるなどの行為をおこないはじめたのです。

 

強くてやさしい、友だち思いのボス

「班長が先生になって教える」という授業でフワリーさんをみんなの前で責め立て、Mちゃんの悪口を言っていたJくんを晒しあげるなど、教師とは思えない理不尽で厳しい態度をとる越山先生に、クラスのみんなも距離を置くようになりました。


しかしそのことが、もっとも最悪な授業につながってしまいます。

 

小学生トラブル

 

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クラスの子は越山先生から離れ、代わりにクラスのリーダー的存在だったチャコを頼るようになりました。

 

そんなチャコのことを快く思っていなかったのか越山先生は、ある日「特別な授業をします」と宣言。「このクラスには悪いボスがいます。ボス探しをします」と言いました。

 

なかば強制的に「チャコがボスだ」と言わされたクラスメイトたち。
さらに越山先生はランダムで生徒を指名し、チャコの嫌なところを言わせていきます。
そんな最悪な授業の中でもチャコは「はい、すみません」といつものように明るく答えていました。

 

越山先生が怖くて何もできなかったフワリーさんは、放課後泣きながらチャコに謝りますが、チャコは気丈にも「あの状況は絶対無理」と逆に励ましてくれます。
そんなチャコに、フワリーさんは「強くて、やさしい、友だち思いのボス」だと笑顔で伝えました。

 

その後、チャコの両親がこの「ボス探し」のことを学校に訴え、越山先生は1年で転勤になったそう。

 

越山先生と過ごした1年間は最悪でしたが、最悪なときはずっとは続きません。
高校は別の学校に進んだのでチャコとフワリーさんは疎遠になってしまったのですが、チャコはプロのスポーツ選手として頑張っていました。
プロ引退後は子どもたちの指導者として活躍しているそうです。

 

◇   ◇   ◇

 

越山先生は、きっと自分より人望のあるチャコさんに嫉妬していたのかもしれません。
ですが、生徒をみんなの前で「悪いボス」だと決めつける行為などは子どもの指導者である先生がすることではありませんよね。

 

今回のお話のように先生の指導に対して、嫌な思いをする生徒がでた場合、子どもたちだけの解決はとても難しいでしょう。
そんなときは、大人の出番ではないでしょうか。たとえ子どもの主張が少し食い違っていたとしても、学校側に把握してもらうことは大切なことだと思います。

 

お子さんが楽しく安心して学校生活を送れるように、親は万一のときの対策を考えておきたいですね。
 


フワリーさんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。

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    マンガ家・イラストレーターフワリー

    会話の中で「あれ、これ、その…」がひどくなった40代熟女。2児の母。

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