彼が血相を変えて…
同棲している彼は、物静かでやさしい人です。しかしある日、いつも冷静な彼が血相を変えてトイレから出てきました。そして私に「トイレの床に血痕があるんだけど!」と言ったのです。
その瞬間、私はハッとしました。生理中の私は、ついさっきトイレに入ってナプキンを交換したばかり。ナプキン交換の際に、うっかり床に経血を落としてしまったようなのです。
しかし、彼は床に落ちている血の正体が経血だとは気づいておらず、「どこか怪我してる?」「体調悪い?」と私を心配してくれました。
彼が驚きの反応
私はすぐに「ごめん! 実は昨日から生理になって、落ちてる血は私の経血だと思う」と伝えました。彼はきれい好きだったため「幻滅されたらどうしよう……」という不安がありましたが、素直に認めて驚かせてしまったことを謝りました。
すると、彼は一瞬ポカンとした顔をしたあと「なんだ! じゃあ病気や怪我じゃないんだね。よかった~!」と笑顔で言ってくれたのです。
経血で汚してしまったことには、恥ずかしさや申し訳なさでいっぱいでしたが、彼のやさしさに触れて胸がジーンと温かくなりました。
生理を伝えるように
このプチ事件のあと、彼から「生理がきたら教えてほしい」とお願いをされました。「生理だと知っていれば、恥ずかしい気持ちを察して黙って掃除してあげられたのに」と私を気づかってくれたようです。
それから私は、生理がきたら彼にすぐ報告するようになりました。最初はなんとなく恥ずかしかったのですが、今ではそれがすっかり習慣に。
とはいえ、できれば彼に掃除をさせたくないので、生理中はトイレを出る前に一度ぐるりと周囲を確認して、汚していないかしっかりチェックするようになりました。
経血汚れで彼を驚かせるという失敗をしてしまいましたが、彼のやさしさに助けられました。生理中のトイレの使い方を見直すきっかけにもなったと思っています。また、彼と生理を共有することで、生理痛のしんどさやイライラする気持ちを理解してもらいやすくなりました。
著者/ごとうゆき
作画/まっふ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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