ギリギリまで痛みを我慢していた水無月さん。しかし、本格的な痛みに「やばい」と感じ、夫の帰りを待つのをやめ、陣痛タクシーに連絡することを決意します。ところが、玄関で陣痛タクシーを待つために立ち上がろうとした瞬間、破水してしまいます。そしてどんどんお産が進んでいき……!?
う…産まれちゃった…
突然の破水に驚く水無月さん。タクシーに乗る前に着替えようとしますが、その瞬間に激痛が……! 母親の様子に戸惑い、泣き叫ぶ息子のかおるくんをなだめていると、赤ちゃんの頭が出てきそうな感覚に気付きます。
「次いきんだら……きっと産まれる」と感じた水無月さん。赤ちゃんが出てきてもいいよう、四つん這いになり、タオルを床に重ねて準備をします。「全部出る!!」と感じた瞬間、泣き叫ぶかおるくんの手を離し、片手で赤ちゃんを受け止めることに成功したのでした。
小さな子どもと2人きりの中での緊急事態にもかかわらず、状況を把握してタオルを用意を敷くなど冷静に対処した水無月さん。陣痛が始まってから出産までにかかる時間は人それぞれですが、水無月さんのように産院に行くのが間に合わず、自宅で出産する可能性もゼロではありません。さまざまな状況に対応できるよう、事前に入院セットを準備したり、緊急時の連絡先を近くに置いたりと万が一の場合に備えて準備しておくといいですね。
監修/助産師 松田玲子