学童の中でも問題児であるきょうだい2人が、娘のメモ帳を「もらった」と言ってむしり取っていたというのです。そしてきょうだいは、おとなしい子を狙って嫌がらせを楽しんでいるとのこと。赤井さんは2人の言葉に驚きつつ、鵜呑みにするわけにもいかないと、翌日面談の場を設けてもらうことに。しかし、面談で待っていたのは実田さんではなく予想外の人物でした。 そしてその人物の発言は赤井さんをモヤモヤさせるもので――!?
学童の面談で待っていた予想外の人物。そして事態は……。
娘のメモ帳トラブルに大きく関わっているのは、ホウサクくんという男の子だと知った赤井さん。
娘とミノリちゃんによると、ホウサクくんは学童の中で一番年上の小学4年生。問題児であるグループのリーダーなんだそう……。そして、指導員さんの目を盗んでは年下の子どもたちを茶化して遊んでいるのだとか。
ホウサクくんに嫌なことをされて傷ついた子どもが大人に訴えたとしても、一緒に遊んでいただけだと主張し、何をやっても許されてきたとのこと。
ホウサクくんについての話を聞いて、悪いことをしているという自覚があるのではと思った赤井さん。深刻な状況ではあるものの、子どもたちの話だけをうのみにするのは良くないため、再び指導員リーダーの実田さんに面談の場を設けてもらいます。
翌日、赤井さんは面談のため娘の学童へ。
その面談にはなんと、実田さんの他に、学童の代表取締役である畑山さんという男性が同席していました。
畑山さんは簡単な自己紹介を終えると、ある言葉を発したのです。
「今回のお嬢様のことの報告は聞いています。私も心が痛いです」
そして……。
「申し上げにくい事ですが、これ以上は娘さんの件を長引かせることはできません」
さらに畑山さんは、限られた人数のスタッフで何百人近くの子どもの安全を守っていること、世界的な感染症の影響でスタッフが減ってしまい手が回らず、大変な状況であることなどを理由として述べました。
その他にも、娘のためを思ってのことだ、きりの良いところで終わらせたほうが良いなどと理由を並べる畑山さんを見て、赤井さんはモヤモヤが募ります。
そして、その場にいてもたってもいられなくなった赤井さんは……。
「お話の途中でさえぎって申し訳ございません! お手洗い……お借りいたします!」
と席を立ちました。
◇ ◇ ◇
トラブルはまだ何も解決していないのに「これ以上長引かせることはできない」と言われたらモヤモヤとしてしまいますよね。代表取締役の畑山さんは、スタッフが不足していることだけでなく、娘さんにとっても終わらせた方が良いと考えていることを理由として挙げていました。けれども赤井さんや娘さんが納得できるのかが一番重要なのではないでしょうか。そして、再び娘さんのような悲しい思いをする子が出てしまわないように話し合っていけると良いですね。