パニ子は32歳の在宅勤務の主婦。夫と5歳のパニ美と3人暮らしですが、現在妊娠7カ月。もうすぐ4人家族になります。
パートを始めるママ友に、娘のお迎えを頼まれて
ある日、幼稚園のママ友・カナミがパートに出ることになったと話しかけてきました。お迎え時間がパートの終了時間とかぶってしまうため、娘のリカを一緒に連れて帰って少し預かって欲しいとのこと。
カナミの夫は長期出張中。パニ子は戸惑いましたが、パニ美とリカは仲良し。何よりもリカが礼儀正しいので、特に問題はないだろうと考え、週に3日、夕方5時まで預かることにしました。
しかし……
図々しすぎるママ友のお願いを受け入れる
5時まで預かるという約束が次第に遅くなり、夜の9時まで預かることも……。パニ子の家で夕飯を食べるのも当たり前になってしまいました。
悩んだパニ子が預かるのはやめると伝えようとしたとき、カナミが「今度の3連休、社員旅行があるからリカを泊まりで預かってくれない?」と言い出しました。パニ子が返事に困っていると「もし社員旅行に行けなくて仕事を失ったら、その責任はあなたが取ってくれるのね?」と言ってくるではありませんか! 結局パニ子は無茶な依頼を受け入れてしまいました。
そして、3連休の初日の朝。パニ子の家に連れてこられたリカは少し元気がありません。カナミが出かけたあとに理由を聞いてみると、「ママは会社の旅行じゃないよ。別の場所に行くんだって」と真実を教えてくれたのです。
ママ友の家で葬儀!?
その日の夜、パニ子はカナミに電話。「リカちゃんが高熱を出したの!今すぐ帰って来て!」と伝えると、カナミは鼻で笑いながら「大げさねぇ~寝かせときゃ朝には下がるわよ」と一向に相手にしてくれません。そして一方的に電話を切り、電源も切ってしまいました。
3日後、カナミがご機嫌に旅行から帰ってくると、パニ子の家は葬儀の真っ最中。祭壇の前でパニ子は涙を流し、パニ美は棺にすがりついて号泣しています。
カナミはリカが亡くなったと誤解し慌てていましたが、棺に横たわっていたのは金魚のキンちゃんでした。パニ美とリカが、キンちゃんのために手作りで作り上げたお葬式だったのです。
すべてを知った夫が制裁
勘違いしたカナミが激怒すると、部屋の奥からカナミの夫とリカが出てきました。今回のカナミの旅行はパート先の若い男の子との浮気旅行だったのです。すべて知っていたリカがパニ子に伝え、パニ子がカナミの夫に連絡をしたのでした。
カナミの夫はカナミに離婚を迫り、リカは「私が邪魔だからパニ美ちゃんの家に預けてたんでしょ? 熱を出したって聞いても帰って来なかったもんね……」と、父親についていく決心をします。
その後カナミと不倫相手は慰謝料を請求され、借金取りに追われることに。実家からも勘当され、帰るところもないのだとか。自分ばかりを優先し、家族やママ友に迷惑をかけたカナミにとって、自業自得の結末となりました。
一方、リカの父親は、単身赴任も終わりリカとの新生活をスタートさせました。パニ美とリカは相変わらず仲良し♪ これからの2人の成長が楽しみです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。