ラブラブで仲良しカップルの私たち
彼とは大学時代からの付き合いで、社会人になりお互い忙しくなっても交際は続いていました。私はアパレル会社に入社してショッピングモールの接客業、彼は大手企業の営業職です。彼には厳しいノルマがあるようで、よく仕事の愚痴を言うようになりました。それでも新人の中でも優秀といわれている彼なら、きっと乗り越えていけるだろうと信じていました。
学生時代に比べてデートの回数も減り、彼が疲れていることが多く、毎日連絡することも控えるように。3年半もの長い付き合いで、お互い信用しあっていたので、ちょっとのことでは別れない自信があったのです。
突然の音信不通
デートの回数は減っていましたが、お互いの休日を連絡しあって予定を決めるようにしていた私たち。ある日、私が翌月の休日を書いてメッセージを送ったところ、既読になったものの返事がきません。
彼はどんなに忙しくても、その日中に返信をくれる人です。しかし次の日もその次の日も、彼からの連絡はありませんでした。何度も電話をかけても留守電。そして音信普通の状態が1週間続きました。
さすがにこんなことは初めてで、私も少し焦ります。彼になにかあったのか、それともこれが俗にいう「自然消滅」というものなのかとモヤモヤが止まりません。
そのとき、前回のデートの最中に彼が愚痴ってばかりだったので、つい「デートのときは楽しみたい」と言ってしまったことを思い出しました。もしかしてあれで気を悪くしたのだろうかと、どんどん不安になってしまいましたが、連絡がつかないことにはどうしようもありません。私はただ彼を信じて待つしかありませんでした。
音信不通から1カ月が経ち…
彼との連絡が途絶えて1カ月が経ちました。一体なにがあったのか、なぜ連絡してこないのか、真相を知りたいのに、どうすることもできずつらい日々が続きます。長い付き合いのなかで、彼が自然消滅をするような人にはどうしても思えません。それでも、こちらから何度もメッセージを送るのは気が引けます。
彼にも事情があるはずだと思って、どうにか気持ちを整理していると……突然彼からのメッセージが! 心臓が止まりそうになりながらメッセージを開くと、「連絡できず本当にごめんね。夜に電話するね」と書かれてありました。
その夜、約束通り彼から電話が。彼は「仕事の成績が落ちていて、このままでは自分はダメになると思った。自分を境地に立たせて追い込むことに決めて、距離を置くようにしたんだ。勝手に消えてごめん。自分勝手だったけど、君がいたら甘えてしまいそうだし会いたくなると思ったから。無事にノルマを達成できたら、連絡しようと思ってずっと頑張ってたんだ」と言います。
私はひと言連絡してほしかった、と伝えましたが、当時の彼にはその余裕すらなかったそうです。
電話の最後に彼が「君がとても必要だよ。一緒になりたい」と言ってくれて、私は思わず泣いてしまいました。彼を信じて待っていてよかったです。
彼からの連絡が突然途絶え、もしかしてほかの女性に心が移ったり、気持ちが冷めてしまったりして「自然消滅」という形を取られたのかとショックでした。しかし、彼のように仕事に追い込まれて連絡できなくなる人もいるのだと初めて知りました。不安との戦いでしたが、大好きな彼を信じて待ち本当によかったです。彼との絆も一段と強くなった気がしています。
著者/丸尾ちえ
作画/ちえ
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