前触れなく起こるめまいと耳鳴りの恐怖
最初に体の変化に気付いたのは40代後半のことです。毎月同じ日に始まるくらい正確だった生理が不順気味に。始まったと思っても経血量にバラツキがあって、これまでは悩まされたことがなかった生理痛も重く感じることもありました。
そんなある日、職場で立ち仕事をしていると、この場で倒れてしまうのではないかと思うほどのめまいが襲ってきました。思わずしゃがみこんだのは良いものの、立ち上がることができずに同僚に助けてもらってやっとのことで椅子に腰をかけるはめに。
その後、片方の耳だけが「キーン」となる不快な耳鳴りも加わって仕事や家事に支障が出始めたのです。
めまいと耳鳴りがひどくなり病院へ
突然起こるめまいと耳鳴りに悩んで、最初に受診したのは耳鼻科です。聴力検査をはじめ、いくつかの検査結果も異常なしとのことでした。ビタミン剤と代謝を改善する薬で様子を見ることになりましたが、2週間後にもう一度耳鼻科を受診するまでの間も、「キーン」という耳鳴りや目の前が急にゆらゆらと揺れ出すようなめまいに襲われ続けました。
特に前触れなくやってくるめまいはソファでくつろいでいても起こり始め、常に緊張する生活を送らざるを得ない状態になってしまったのです。
更年期障害向けの漢方薬で改善
そんなとき、排卵時に出血したのをきっかけに久しぶりに婦人科を受診することになりました。内診に抵抗があった私は、周囲からは勧められながらも、健康診断でも婦人科系のオプションはいつも外していたのです。
緊張しながら診察と検査を受けて、後日結果を聞きに行きました。検査結果に異常はなくてそのまま診察室を出ようとしたときに、医師から問診票に記入した「めまいと耳鳴り」について質問されたのです。私の中での更年期障害のイメージは、体がほてりやすくなる、血行が悪くなる、イライラしやすくなるなどでした。しかし、先生の話では「めまいと耳鳴り」も更年期に訴える女性が多いとのこと。
私が気になっていた「生理不順が起きている」ことも聞き取った上で更年期障害向けの「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」という漢方薬を処方してもらいました。また、先生のアドバイスをもとに、めまいと耳鳴りが起こりやすい時期を記録したところ、生理周期と関係しているのがわかりました。
排卵日や生理前になると起こりやすいとわかると、不安感が和らいでうまく付き合えるようになりました。漢方薬の服用は食前のほうがより効果が高いと教えていただき、毎食前の服用を継続。すると、冷えや肩凝りも改善して、めまいと耳鳴りの頻度も落ち着きました。
まとめ
「閉経が間近に迫る年齢になったら、更年期障害がやってくる」と頭ではわかっていても、私はめまいと耳鳴りを更年期の症状に結びつけるまでに時間がかかり、思いも寄らないことでした。また、婦人科健診を受けてこなかったために、大切な更年期の相談窓口に気付けなかったのです。
今では毎年の健診に婦人科オプションを加えるようになりました。婦人科を受診して自分にあった漢方薬に出合えたことで、安心して更年期真っただ中の生活を楽しく過ごせるようになりました。
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