部屋ごとに全身鏡!?
初めて彼の家に行くと、大きい全身鏡が部屋ごとに置いてあり、思わず衝撃。「筋肉大好き」の彼は、小学校の体育教師。職業柄、常に鍛えているのかなと最初は関心していました。
しかし、彼はテレビを2人で見ているときも隣で筋トレ、そして全身鏡の前でポージングをしていて「今は、上腕二頭筋を鍛えている!」などと常に筋肉の部位の鍛え方とその経過を饒舌に話すのです。
彼は「シャワーを浴びるときも鏡の前でポージングしている」とも高らかに言っていました。
買い物中も…
彼とショッピングデートをしていたときのこと。彼はお店の鏡に自分の姿が映るとすかさずポーズをきめていて……。隣にいる身としては、さすがにその姿は恥ずかしくて私は「家の中だけにしてよ」と言いましたが、彼は「つい癖でポーズが自然にでてしまって」と恥ずかしげもない様子……。
久しぶりの外のデートでしたが、私の気分が盛り下がってしまい、恥ずかしくてすぐにデートを切り上ることとなってしまいました。そして、付き合い始めて3カ月経ったころから、彼の中で私より筋肉への熱量がすごいなと感じ始めたのです。
筋肉への愛がスゴい
そしてとうとう私の気持ちが離れる決定的な出来事が。彼はボディビルダーに憧れていて、ジムへ通う頻度が多くなりました。
家の中で「一緒に筋トレをしよう」と誘ってきて、私が嫌な顔をすると彼は真顔で「筋肉つけたほうがもっと魅力的だよ! 筋肉は……」と筋肉に対する愛を永遠と語りはじめました。
この発言をきっかけに、私は「この熱量についていけない」と思いお別れすることにしたのです。
話も面白く、一緒にいて楽しい人ではありましたが、やはり何かに夢中になっていて同じ方向を向いていない人とは長く一緒に付き合っていくことは難しいなと思いました。さらに私は結婚を意識していたので、将来の日常をリアルに想像すると筋肉づくしな生活は耐えられないと思いました。マッチングアプリに書いてあることで気になった部分はあらかじめ深堀りしておいたほうがよい、という教訓を得た体験でした。
著者/伊藤理恵子
イラスト/sawawa
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