ついに素敵な彼と付き合うことに
大学で出会ったさわやかな彼。気配り上手で浮ついたところもなく落ち着いた男性でした。2人で出かけることも増え仲良くなりましたが、その先に発展することはなくそのまま社会人に。お互いの勤務地が遠距離になったため、そのまま疎遠になりました。
それから数年後、ひょんなことから再び連絡を取るようになった私たち。相変わらず素敵な彼に、私はだんだんと恋愛感情を抱くようになりました。彼も私を大切にしてくれて、ついに将来を見据えて付き合うことになったのです。当時は幸せな未来が待っていることに心躍らせていました。
身勝手すぎる彼にイラッ
お付き合いが始まって2カ月ほど毎日連絡を取り合っていたのですが、遠距離のためなかなか会えません。そんな日々に悶々としていると、ある日突然「明日そっちに行く」と彼からメッセージが。あまりに突然で戸惑いましたが、彼と会う機会を逃したくないとなんとか予定を調整して時間を作りました。
そして約束の日の前日、待ち合わせの確認で連絡しましたが、彼からの返事がありません。そのまま夜になり、電話をかけても出ず「なにかあったのではないか」と心配していると一通のメッセージが。
「明日は後輩と会うから会えない」
ようやく会えると思って、なんとか予定を調整したのに前日の夜に急に「会えない
」と言うのは自分勝手すぎないか……と、正直イライラしましたが、ぐっと飲み込み、私は理解のある彼女を演じて「わかった。明後日は会える?」と返信しました。けれど、またもや返信がありません。結局、連絡がきたのは翌日の夜でした。
彼にとって私の存在は?
また返事がこなくなり予定を決められないと嫌だと思い、彼に電話をしました。そのとき、冗談めかしてドタキャンされたことへの不満を伝えると、彼から「彼女は“家族“みたいなものだから、気づかいできないんだよね」と衝撃的な言葉が返ってきたのです。
その場では、「彼を理解する彼女でいたい」という気持ちが先立ち、なにも言えずにいましたが、電話を切ってからだんだんと怒りがわいてきた私。直接会って話そうと思い、翌日待ち合わせ場所へ向かうと……なぜか彼の隣には後輩の姿が。
「後輩も遊びたいって。いいよね」と笑顔で言う彼を見て、私は一気に気持ちが冷めました。その日は平然を装い過ごしましたが、心の中では別れを決意。新幹線の改札口に向かう彼の背中に大きく手を振りました。
私の心変わりなど、つゆとも知らない彼はその後も何食わぬ顔で連絡をしてきましたが、私はテキトーに返信して、こちらから連絡を取ることはやめました。そんな状態が数週間続き、さすがに彼も不思議に思ったのか「大丈夫?」とメッセージが。それに対し、「大丈夫だよ! 別れよう」とひと言返し、彼とは別れたのです。
彼は、交際に至るまでは確かに気づかいのできるやさしい男性でした。しかし本性はまさに「釣った魚にはエサをやらない」という言葉通りの人だったのです。あまりにも私に対して、邪険な扱いをした彼。身勝手な言動に振り回されてしまいましたが、あのとき自分の気持ちを大事にして良かったと思います。今は、お互いに尊重し合える相手と出会い、幸せに暮らしています!
著者/神田真央
イラスト/マメ美
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