おでかけ前の夫の声かけがストレス
わが家の末っ子が生後9カ月のころ。おでかけするとなったら、おむつ、おしりふき、着替え、哺乳びん、沸かしたお湯を入れた水筒、湯冷まし、スティックタイプの育児用ミルクを用意します。さらに、末っ子用のおもちゃ、保険証なども必要です。
夫は、お出かけのたびに「俺、子どもたちのもの、何を準備したらいい?」と私に指示を仰ぐので、毎回説明して、夫に準備してもらっていました。
私は、「準備してくれるのはありがたいけれど、もうちょっと主体的に動いてほしいな……」とだんだんイライラが募ってきたのです。
夫よ、妻に頼らず自力で頑張って!
ある日、おでかけ前にいつものように夫が「俺、何準備したらいい?」と聞いてきたので、私は「子どもたちのもの全部!」と返答。夫は、「……わかった。ちょっと考えて準備してみるわ」と、夫なりに頑張って準備を進めてくれました。
しかし、私がおでかけ前に荷物を確認すると、育児用ミルクやお湯はバッグに入っているのに、哺乳びんを忘れていたのです。
私が「『何準備したらいい?』じゃなくて、もう何回も一緒に出かけているんだから、必要なものを自分で考えて主体的に動いてほしいな」と夫に伝えると、夫は「ごめんね。手が空いてるときは、ママに聞かず自分で考えて準備するね」と言ってくれました。
おでかけ前の夫の声かけにイライラしていましたが、自分の素直な気持ちを伝えてよかったと思っています。この出来事があってから、夫自ら、子どもたちのおでかけに必要なものを準備してくれるようになりました。
作画/ぐら子
著者:吉川 みきな
平成20年生まれの女の子と平成30年生まれ、令和4年生まれの男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。