夫が救急車を手配し到着を待っていると、さらに最上級の痛みに襲われ、ゆかさんはついに……!?
「ムリー! 出るー!」今から救急車来るのにどうしよう!
救急車の到着を待っていたゆかさん。
しかし、痛みに耐え切れず力が入り、赤ちゃんの頭が出てきてしまいました。
驚いたのも束の間、ゆかさんは再び激しい痛みに襲われ、ついに赤ちゃんが誕生!
夫はすぐに救急隊に状況を報告し、赤ちゃんの泣き声を確認します。
無事に赤ちゃんが誕生し安堵しながらも、ゆかさんの多量の出血に夫はアタフタ。
そしてゆかさんは、救急隊が到着したことに安心するのでした。
自宅で出産するなんて、予期せぬ事態だったでしょう。
自宅で生まれそうなとき、生まれてしまったとき、どのように対処すればいいのでしょうか。助産師さんからは次のように教えていただきました。
まずは「自宅で生まれそうな場合」。産院に電話し状況を説明して、指示を仰ぐことが第一。その際に、救急車を要請や電話繋いだままになどと指示があるそうなのでそれに従ってください。また出産場所を整えるために、洗濯したバスタオルをたくさん準備し、室温を上げる必要があるそう。そして、ここでの注意点は、室温が低く赤ちゃんが生まれたあと低体温になったり感染の可能性が考えられるトイレやお風呂場に行くことはNGだそうです。
次に「自宅で生まれてしまった場合」ですが、可能であれば、時間を確認(出生時間)し、赤ちゃんの顔をタオルで拭き、呼吸を促します。泣かない場合は、やさしく背中をさすったり、足の裏を叩いたりといいそう。(産院に連絡)
その後、赤ちゃんに付着している血液や羊水を乾いたタオルで抑え拭きしてから、きれいなバスタオルでくるむ、またはママの胸をはだけさせて裸の赤ちゃんをうつ伏せにして抱っこして、(その際、顔は横向き)その上からタオルケットなどをかけるとよいとのことでした。(その際は胎盤より赤ちゃんは高い位置に抱っこし、臍の緒は切らない)
イレギュラーな事態では、まず何をすればいいのか不安になってしまいますよね。
上記のような準備は理想ですが、瞬時にはおこなうのは難しいかもしれません。まずは落ち着きつくことを第一に意識し、病院からの指示に従えるようにしたいですね。
監修/助産師 松田玲子
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。