ある日、偶然さゆりさん夫婦を見かけたかなこさんは、さゆりさんの夫に声をかけ、DVやお金を奪ったことを責め立てました。しかし、さゆりさんの夫は何がなんだかわからない様子。さゆりさんはなんとかごまかそうと必死になりますが、夫に促され、さゆりさん宅で話し合うことになりました。
すると、義母のこと、保険料金や携帯料金が払えないこと、頭のケガが夫の仕業ということ、すべてが嘘だったと判明します。
混乱するさゆりさんの夫に、さゆりさんにお金を貸していることを説明するかなこさん。それでもなお、さゆりさんは自分が被害者かのような口ぶりで、苦しい言い訳を続けたのです。
その様子を見て、「まともに取り合っちゃダメな人間だ……。悔しいけど……私、この人に騙されちゃったんだ……」と涙を流すかなこさんに、さゆりさんは……。
ママ友の裏切りにあぜん…
「さゆちゃん、これだけは聞かせて。最初から騙すつもりで私に近づいたの?」
かなこさんの問いに、「騙してないってば! しつこいよ! 私を困らせて楽しいの? もう帰ってよ」とキレるさゆりさん。
さゆりさんの裏切りにショックを隠しきれないかなこさんは、呆然とさゆりさんを見つめます。
さゆりさんの夫は、さゆりさんがかなこさんから借りたお金を返し、謝罪。「妻とはよく話し合ってから、改めて連絡いたします」と申し訳なさそうにかなこさんに伝えます。
「ちょっとなにそれ! 私を信用してないの!?」
「さゆりっ!」
温厚そうな雰囲気のさゆりさんの夫が声を荒らげ、「少し黙ってくれ」と一喝。
かなこさんはお金を受け取り、さゆりさんの家を後にするのでした。
さゆりさんの話がすべて嘘だったとわかり、悲しみや戸惑いから、放心状態ともいえるかなこさん。さゆりさんに対し、「最初から騙すつもりで私に近づいたの?」と聞いたことからも、心のどこかでさゆりさんを信じたい気持ちが少なからずあったように思います。かなこさんの気持ちを思うと、胸が痛いですね……。
かなこさんはさゆりさんにかける言葉もない様子でした。考えたくもないことですが、皆さんはもし、信じてる人に裏切られてしまったら、相手にどのような言葉をかけますか?