されたことを言えないまま…
ある日、公園にお菓子を売る移動販売が来ました。
子どもたちはお菓子を買ってもらうために家に親を呼びにいきますが、両親が仕事で家にいないツマ子さんはポツンとその場にいることしかできませんでした。
そんなツマ子さんを見つけたSくんは、木陰にツマ子さんを連れだし、お菓子を渡してくれました。
一瞬喜びかけたツマ子さんでしたが、Sくんは「お菓子が欲しかったら脱げ」と衝撃の交換条件を出してきました。
「お菓子欲しかったら脱げ」というSくんの要求を断ると、Sくんは「お前は捨て子」「逃げるのかブス」などと暴言を吐いてきました。
それを聞いたツマ子さんは、とても悲しい気持ちに……。
その後、ツマ子さんに新しい友だちができると、Sくんはその子が苦手で近づいてこなくなりました。
そしてしばらくして、Sくんは引っ越していきました。
ツマ子さんの被害はこれでなくなりましたが、現在母親になったツマ子さんは「性教育を受けていたら対処できていたのかも」と当時のことを振り返ります。
そして、自身の子どもに自分のような思いをさせないように、ツマ子さんは子どもが小さなうちから性教育を行っています。
◇ ◇ ◇
ツマ子さんは小学1年生のときに、近所に引っ越してきた男の子から体を触られたり、性的なニュアンスを含む遊びに誘われるといった性被害を受けました。
それだけではなく、男の子やその祖母から脅され、誰にもその被害をいうことができませんでした。とてもつらい体験だったことでしょう。
こういった思いを子どもにさせないためには、幼少期からの性教育がとても大事。
小さい子でも理解がしやすいように、水着で隠れる部分、つまり「水着ゾーン」は、誰にも見せても触らせてもいけない大切な場所であることを、ツマ子さんのように、お風呂に入るタイミングなどで教えるようにすると良いかもしれませんね。
性被害で悲しい思いをする子どもがいない世の中を、大人のわたしたちで作っていけたらいいですね。
ツマ子さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。