仕事に行けると思ったのに!
近所の病院で出してもらった薬は効かず、CTの予約も時間がかかるため、我慢できなくなった妻は「総合病院に連れて行ってほしい」と夫に頼みました。
仕事を休みたくない夫には舌打ちをされてしまいますが、実母の助けもあって、なんとか妻は総合病院に行けることになり……。
実母に次女を預け、長女を幼稚園に送り出した妻は、隣の市にある総合病院に向かうことに。
その病院は複数の診療科が入っているためとても混んでおり、近くの駐車場も空いていませんでした。駐車場から病院に歩くのもひと苦労な妻は、夫に「歩くのつらいから腕につかまらせて」とお願いしますが、明らかに嫌そうな態度をとられます。
そして、病院に着いた妻は内科で診察を受けるよう案内されましたが、とても混んでおり、2時間経っても順番が来ません……。
さらに頭痛で座っていられなくなった妻に、夫は「午後には仕事に行けると思ったのに俺も最悪」「椅子に座ってくれないと一緒にいる俺が恥ずかしい」などと暴言を吐き始めます。
険悪ムードの中、具合が悪そうな妻を見た看護師さんが声をかけてくれ、「CTをとるなら内科ではなく脳外科か脳神経内科で診てもらった方がいいかもしれない」と言って、すぐに確認しに行ってくれました。
◇ ◇ ◇
CTは、体の中の様子を断面や立体でみることのできる検査方法です。
CTは頭の中の様子を知ることができるので、脳出血やくも膜下出血といった病気も見つけることができるそう。
いつもとは体の調子がおかしいなと思った際には、まずは信頼できる医師に頭痛の症状をしっかり説明し、どのような検査をおこなうべきか相談しにいく必要があるかもしれませんね。また今回は最初、妻さんが内科で待つような形になってしまったことをみると、病院に受付しに行った際は、何科に行けばいいのか尋ねるのと併せて、CTスキャンを受けにきたことや、症状などをきちんと伝えることも大切だと感じますね。
監修/助産師 松田玲子
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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