ウソだ…
意識障害を起こしてICUに入った妻。
夫は、病院側から点滴やチューブを引き抜かないために妻の手足を固定すること、妻が排尿・排便のコントロールがおこなえなくなっていることなど、衝撃の事実を知らされました。
そして、看護師さんや夫の問いかけに正しく答えられない妻の姿を見て、途方に暮れる夫。
さらに追い打ちをかけるように……。
妻の容体はさらに悪くなり、このままでは水頭症(頭蓋骨の中を満たしている脳脊髄液の流れがうまくいかないために脳が圧迫され、さまざまな脳や脊髄の異常をきたす一連の病態)になってしまうとのこと。
明日になっても改善されなければ開頭手術、そして最悪の場合も覚悟しておくようにと言われてしまいました。
さらに医師からは、命が助かったとしても植物状態になってしまう可能性や、左半身麻痺になるかもしれない可能性も告げられました。
これを聞いた夫、妻の母、夫の父は大変なショックを受けます。
夫は、妻の病気の原因は自分かもしれないと告白。
頭痛が起こる前日に妻と喧嘩して怒鳴ってしまったこと、最初に異変を感じたときに病院に付き添わなかったことなどを涙ながらに語ります。
妻の母はそれを責めますが、夫の父は夫をかばい……家族中がすったもんだの騒動となってしまいました。
◇ ◇ ◇
開頭手術、植物状態、左半身麻痺、最悪の場合といった恐ろしいワードが並びました。
ご家族がこのような状態になってしまったとしたら、平静ではいられませんね。
妻さんの家族も、みんな動揺しています。
これまで無責任で冷たい態度ばかりとっていた夫さんも、さすがに打ちひしがれた様子。育児の負担を押し付けていたことや、病状を無視したことも反省していましたね。
いつ誰がどうなるかわかりません。いざというときに後悔しないためにも、今一緒にそばにいてくれる人との時間を大切にしたいですね。
監修/助産師 松田玲子
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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