シール帳を見たかえでのお母さんは、冷静ではいられないという雪ちゃんのお母さんの意見に同意。内心、たしかに自分の子どもが同じ目に遭っていれば激怒するのもわかる、と納得したのです。それでも、「話を詳しく聞いた後で再度お話をさせてください」と断ったかえでのお母さん。再び怒り始めた雪ちゃんのお母さんを制した校長先生により、かえでと海ちゃん本人に話を聞いてから改めて話す場を設ける、ということで一旦落ち着きました。かえでのお母さんが憂鬱な気持ちで帰宅すると……雪ちゃんのママが見せてくれたシール帳にそっくりなものを発見。気になったお母さんが帰宅したかえでに直接聞くと、かえでは何かを隠しているようで……。
約束は守らなきゃ…
シール帳を「拾った」と言いながらも、何かを隠している様子のかえで。あからさまに動揺しているかえでに対し、かえでのお母さんは「雪ちゃんのお母さんが言っていた通り、ぐちゃぐちゃにしたうえ、盗んだのでは……?」と疑いを持ちはじめます。質問を重ねるお母さんに対し、かえでは「知らない!」と言い放ち、自分の部屋に戻ってしまいます。
「謝りに行く必要がありそうだな……」とため息をつくかえでのお母さん。一方、部屋に戻ったかえでは、嘘をついてしまったことを後悔していました。実は、かえでは雪ちゃんとの約束を守るため、嘘をついてしまったのです。
かえでのお母さんは、「かえでは盗んだりしていないと思うが、雪ちゃんのお母さんはかえでがシール帳を盗んだと思っている」「何も言えないようなら、謝りに行かないといけない」ということをかえでに告げます。それに対して、かえでは「盗んだわけじゃない」「理由は言えないから謝りに行く」と答えました。かえでと一緒に謝りに行くことを決めたお母さんですが、内心では「いったい何をしたの……」と疑念を拭いきれないのでした。
友だちとの約束を守るため、嘘をついてしまったかえで。しかし、かえでのお母さんは「私はあなたが盗んだとは思っていない」と、あくまで味方である姿勢を崩しません。親としては子どもの隠し事の内容が気になってしまいますが、子どもが安心して自分から話せる環境をつくってあげることの方が大切なのかもしれませんね。