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「食べ過ぎかな…」胃の不調が続いて検査した結果、中年女性に多いまさかの病気だった!

40代になってから、時々胃が痛くなることがありました。そのため、キッチンの棚には、市販の胃腸薬を常備して、胃の調子が悪いときに服用するように。大体、服用すると数日で回復したので、食べ過ぎかなと思う程度でした。ところが、ある夏の終わり、市販の薬を飲んでも良くならず、病院へ行ってみたところ実は……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師里村仁志先生

里村クリニック院長(埼玉県さいたま市南区大谷口5320-1)。消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。
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胃の不調が続いて消化器科を受診

数年前の夏、子どもの夏休みもようやく終わりに近づいたころ、喉から胃にかけて不快な症状が出るようになりました。キリキリと痛むというよりは、どちらかというと胃の奥で鈍い痛みと胸焼けがします。「昨日食べ過ぎたかな」と市販の胃腸薬を飲んでみたものの、数日たっても良くならず、その不調は続きました。

 

近所のママ友にそのことを話すと「それって、ストレスじゃない? 私も昔ストレスが原因で胃腸炎になったことがあったのよ。一度、病院で調べてもらったほうが良いよ」とアドバイスされました。夏休みの終わりのここに来て一気に夏の疲れが出たのかなと思い、「ちょうど新学期も始まるし、病院の薬なら効き目がありそう」と、市内で消化器科がある病院を探しました。すると、以前総合病院の消化器科で働いていた先生がちょうどわが家の近所に開業されていたので、そこを受診しました。

 

医師に症状を話すと、「まずは内視鏡検査をしましょう」とのこと。その日は朝食を食べてしまっていたので、日を改めて検査をすることになり、その日は予約だけして帰りました。そして翌週、内視鏡検査とピロリ菌や血液検査などもろもろの検査を一緒に受けました。

 

検査の結果は中年女性によくある病気

正常・逆流性食道炎の胃

 

後日、検査の結果を聞きに行くと、医師から「潰瘍(かいよう)もないし、胃はきれいだよ。ピロリ菌もいなかった。胃が痛かったのは、炎症の値が若干大きかったので、感染症の胃腸炎を起こしていた可能性はある」との話を聞いて、安心したのもつかの間、「あ、でも、これ、逆流性食道炎だね、グレードはAだからそんなに心配はないよ」と、医師は胃カメラで撮った私の食道の弁部分を指差して言いました。

 

逆流性食道炎? 私はそこで初めてその病名を聞いて驚いたのですが、その名の通り胃の中の酸が食道へ逆流する病気だそうで、胸焼けなどの症状を感じ、食道の粘膜がただれたりするのだとか。症状はあるけれど、内視鏡検査などで消化器の潰瘍や胃がんなどの病気の異常がない場合に、逆流性食道炎と診断されることが多いそうです。

 

さらに医師の話では「中年の女性にはよくある病気」ということでした。中年という言葉に落ち込みましたが、加齢とともに筋肉も緩んでくるため、食道の弁の筋肉も同じくたるんできて、若い人よりも胃酸が逆流しやすく、症状が出やすくなるそうです。

 

たしかに、写真に写った私の食道弁は、むくんでいてたるんでいるように見えました。

 

 

胃酸を抑える薬で症状は快方へ

食事のイメージ

 

まず、現在出ている症状を抑えるため、胃酸を抑える薬を処方されました。私の場合はグレードAという軽症の部類のため、薬は飲み続けても、症状が治まったらいったんやめてもどちらでも良いということでした。次に、パンフレットを渡され、今後の生活について気を付ける点について指導を受けました。

 

加齢による筋肉のたるみは治すことができないので、症状が出ないように、生活を見直すことが大切と言われました。症状を放置したまま、生活もそのままでいた場合、食道が狭くなったり、出血したりして重症化することもあるそうです。

 

特に、医師からは「飲み過ぎ、食べ過ぎはもちろんだけれど、食べた後すぐ横になる、これが一番ダメね」と念押しされました。「食べてすぐ横になることはあまりなかったと思うのですが」と小声で否定してみましたが、今後は意識しなくてはいけないなと思いました。

 

まとめ

その後、胃酸を抑える薬を飲み続けて1カ月、すっかり症状は回復しました。私の場合、症状が治まったところで薬の服用はいったんやめることにしましたが、それ以来、腹八分目、ファストフードは控えめに、横にならないなど、自分の中でもいろいろ意識して生活するようになりました。

 

振り返ってみれば、夏の終わりで胃腸が疲れていて、症状が強く出たのかなとも思います。ただ、その結果、病院を受診し、自分が逆流性食道炎ということもわかりましたし、食生活に気を付けなくてはいけないと思うきっかけにもなったので、よかったと今では思います。

 

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

イラスト/マメ美

 

 

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著者:はるひび

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