濃い味つけが好みの夫が、連日妻にダメ出し
夫は、「俺は濃い味が好きって言ってるよね? 何度言ったらわかるわけ? ちゃんと作ってよ」と連日ダメ出しばかり。
私は夫の要望に応えようと、できるだけ濃い味にしているものの、まだまだ薄い様子。どうやら義母の料理は味付けがとても濃い上に野菜はほとんど使われていなかったそう。
ついに夫は義母を呼び寄せ、私に料理を教えるようお願いをしたのでした。
味が濃すぎて黒い料理ばかりの義母の手料理
「いいこと? あなたは妻なんだから、夫が満足するような食事を作る義務があるのよ!」
夫と義母は私に対して、一緒に嫌みを連発してきます。私は、夫が濃い味ばかり食べているため血圧が高いことを指摘したものの、2人は私を罵り続けます。
その翌日、私が調整して少し濃い味にした料理も夫には合わなかったようで、「なんだよこれ! ちっとも変わってないじゃん。相変わらず専業主婦なのにメシまずいな! こっちは離婚したっていいんだぞ?」と罵声を浴びせてきます。
我慢の限界に達した私は、ある作戦を思いつきました。
離婚届と薄味の野菜料理を大量に作って…
夫が仕事に行った後、私は離婚届を役所から取り寄せ、荷物をまとめました。そして、家中に食べきれないくらいの量の野菜料理を作り置きして出て行ったのです。
帰宅した夫が慌てて電話をかけてきましたが、私は「もうあなたには愛想尽きたから出ていくわ。その料理は最後だからと思って多めに作っておいたのよ」と告げました。
まさか離婚を突きつけられるとは思っていなかったのか慌てる夫でしたが、時すでに遅し。
濃い味つけの義母の料理を欲し続けた夫の末路
私はこれまでの夫によるモラハラ発言の録音を証拠として提示し、慰謝料を請求。離婚は無事に成立し、慰謝料を受け取りました。
慰謝料の支払いに困った夫は、借金をして慰謝料を捻出したようです。家賃が払えずに義実家に戻ることになったとのこと。そして実家で濃い味付けの義母の料理を食べ続けた結果、体調を崩して入院する事態になったそうです。
一方私は実家に戻り、新しい仕事を見つけ新生活をスタートさせ、幸せに暮らしています。
◇ ◇ ◇
家族の体のことを考えて、野菜を使った薄味の料理を作ることはやさしさです。そのやさしさに気付かずに妻を罵倒した夫。自業自得の結末となりました。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。