26 歳のパニ子は元同僚の夫・コウキと2人暮らしの専業主婦。パニ子は結婚後も働くつもりでしたが、コウキの願いもあり仕事を辞めて家事に専念することに。しかし、結婚初日からパニ子の料理がコウキの口に合わなかったようで……
濃い味つけが好みの夫が、連日妻にダメ出し
「俺は濃い味が好きって言ってるよね? 何度言ったらわかるわけ? ちゃんと作ってよ」と連日ダメ出しばかり。パニ子はコウキの要望に応えようと、できるだけ濃い味にしているものの、まだまだ薄い様子。どうやら義母の味付けがとても濃い上に野菜はほとんど使われていなかったそう。
ついにコウキは義母を呼び寄せ、パニ子に料理を教えるようお願いをしたのでした。
味が濃すぎて黒い料理ばかりの義母の手料理
「いいこと? あなたは妻なんだから、夫が満足するような食事を作る義務があるのよ! 」コウキと義母はパニ子に対して、一緒に嫌味を連発してきます。パニ子は、コウキが濃い味ばかり食べているため血圧が高いことを指摘したものの、2人はパニ子を罵り続けます。
その翌日、パニ子が調整して少し濃い味にした料理もコウキには合わなかったようで、「なんだよこれ! ちっとも変わってないじゃん。相変わらず専業主婦なのに飯まずいな! こっちは離婚したっていいんだぞ?」と罵声をあびせてきます。我慢の限界に達したパニ子は、ある作戦を思いつきます。
離婚届と薄味の野菜料理を大量に作って……
コウキが仕事に行った後、パニ子は離婚届を役所から取り寄せ、荷物をまとめました。そして、家中に食べきれないくらいの量の野菜料理を作り置きして出て行ったのです。
帰宅したコウキが慌てて電話をかけると、パニ子は「もうあなたには愛想尽きたから出ていくわ。その料理は最後だからと思って多めに作っておいたのよw」と告げました。慌てるコウキでしたが、時すでに遅し。
濃い味つけの義母の料理を欲し続けた夫の末路
離婚は無事成立。パニ子は普段のモラハラ発言の録音を証拠として提示し、慰謝料を受け取りました。慰謝料の支払いに困ったコウキは、借金をして慰謝料を捻出。家賃が払えずに義実家に戻ることになったとのこと。そして実家で濃い味付けの義母の料理を食べ続けた結果、一家で体調を崩して入院する事態になったそうです。
一方パニ子は実家に戻り、新しい仕事を見つけ新生活をスタートさせました。
家族の体のことを考えて、野菜を使った薄味の料理を作ることは優しさです。その優しさに気付かずに妻を罵倒した夫。自業自得の結末となりました。