ドタキャンするのが申し訳なくて…
楽しみにしていた温泉に行く日の前日、予定よりも早く生理がきてしまい落胆していると、友だちから「タンポンをすればいいよ」と言われました。当時の私はタンポン未経験。若干の不安はありましたが、タンポンを準備しました。
当日の朝、出発前にタンポンを入れようと思って説明書を読んでびっくり。タンポンは連続して使用できず、8時間以上挿入したままにすることはできないと知ったのです。日帰り温泉まではバスで3時間ほどかかるところでした。
今、タンポンを挿入するのは得策ではないと考え、温泉のトイレで挿入することに決めました。
いざ! 温浴施設のトイレで初チャレンジ
温泉施設につき、いざトイレへ。このとき初めてタンポンを挿入するので、説明書を見ながらチャレンジしますが……まったく入りません! 角度を変えたり持ち方を変えたり奮闘しましたが、なにをしてもタンポンが入らないのです。
友だちを待たせている、というプレッシャーもあり焦ってしまって……。
焦る私に友だちが…
しばらくすると、トイレの外から友だちが「大丈夫?」と声をかけてくれました。随分と待たせてしまったので心配してくれたのでしょう。ありがたい気持ちと申し訳なさでいっぱいになりながら、私はタンポンが挿れられないことを告げました。
すると「オッケー! ゆっくりでいいから」と言ってくれたので、少し心を落ち着かせてから再度挿入に挑戦します。新しいタンポンを使って、体の角度を変えながら深呼吸して挿れてみると、ようやく成功! ほんの少し違和感がありましたが、こんなものだろうと思って気にしないようにしました。
その後、経血が漏れていないことをしっかり確認して、待たせていた友だちと合流。この日は、周囲のことを考え、足湯だけにして温泉を楽しむことができました。
友だちから「ちゃんと入っていれば痛くないし、異物感もないはず」と言われ、きちんと入っていないのかなと心配でしたが、入浴中も入浴後も経血が漏れていることはありませんでした。このときは友だちと約束をしていたということもあり、タンポンを使用しましたが、慣れないことは無理せず、生理になってしまったら温泉をあきらめるという選択も必要だなと感じました。
※タンポンの過度な長時間使用はトキシックショック症候群(急な発熱、吐き気、めまい、失神などの症状)を引き起こす可能性があるため、パッケージ等に記載されている時間や使用方法をしっかり守りましょう。
※生理中の腟内はとてもデリケートで、免疫機能も低下しているため、ウイルスや雑菌が侵入しやすく病気を引き起こすリスクが高くなっています。また、経血で汚れる可能性もあるため、生理中の温泉やプールの利用はできるだけ避けましょう。
著者/匿名
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!