夫の好き嫌い
結婚前、夫と私は何度も一緒に食事をしていて、夫に好き嫌いがあることを私は理解していました。
自分の好き嫌いについて、彼は「母は料理が下手で、いつも定番の料理しか作らなかったから、好き嫌いが多いんだと思う」と言っていました。「それなら、私の手料理で夫の好き嫌いを克服してもらおう!」と、彼の好き嫌いを承知の上で私は結婚を決意しました。
両家の会食で…
結婚後、私の両親と夫の両親で会食をする機会がありました。
好き嫌いの多い夫は和食がほとんど食べられないので、夫と義両親に恥をかかせるわけにはいかないと考えた私は、夫が好きな中華料理を提案しました。夫も中華料理なら大丈夫だと言うので、私は数ある中華料理店で、顔合わせにもふさわしく、苦手な食材を使わないコースメニューのある店を選ぶことに。
そして、義両親に好き嫌いはないか夫に確認しました。すると「両親の好き嫌いは把握していないけれど、ある程度食べられるから別に気にしなくていい」とのこと。しつこく確認するわけにもいかなかったので、夫の好き嫌いにだけ配慮してお店を予約しました。
迎えた顔合わせ本番。義両親は「ある程度食べられる」と聞いていたのですが……。義両親は、コース料理が提供されるたびにそれぞれ苦手な食材を交換し合ったり、残していたりしました。
店を予約した私は、義両親に対して申し訳ない気持ちに。そして「夫の好き嫌いは、もしかすると義両親の好き嫌いが影響しているのかも」と思うようになったのです。
原因は義両親だった!?
結婚後は、義両親と同居することになりました。普段の食事はそれぞれで準備をしていたので問題はありませんでしたが、子どものお祝いごとなどでは義両親と一緒に食事をすることもあります。
ある日、初宮参りの会食を開催するため、私がお店を選ぶことになりました。結婚前の顔合わせでの一件があったため、今回は私が直接義母に嫌いな食材について確認をすることに。
すると、義両親には嫌いな食材がたくさんあることがわかったのです! そして、義父の嫌いな食材と義母の嫌いな食材は、見事なまでに夫の苦手な食材でした……。
苦手な食材の話をする中で、義母は「ごめんね。私たち両親がそれぞれに嫌いで食べられない食材があって、嫌いな食材は料理してこなかったから息子も嫌いなのかもしれない」と話してくれました。
義母は、夫の好き嫌いの多さに責任を感じていたようです。義母を申し訳ない気持ちにさせるのも……と思った私は、夫が食べやすく、義両親も無理なく食べられるメニューのある中華料理店を選ぶようになりました。
夫に好き嫌いが多いのは、単に夫のこだわりの強さが原因だと思っていましたが、実は義両親の好き嫌いが大きく影響していたことがわかりました。
夫と義両親のために、好き嫌いにはできる限り配慮したいと思っていますが、わが子には好き嫌いが影響しないように十分気をつけたいと思っています。
著者/まさの
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