妻は夫を怒鳴りつけたい気持ちを抑え、夫に対する怒りを冷静に、そして率直に伝えました。「はっきり言って、そこまで食欲を抑えられないっておかしいと思う。食いしん坊とか、そんなかわいらしいものじゃない。……いやしいよ」
すると夫は、「もう何も食わないよ!!」と逆ギレしてその場を去ります。
あきれ返った妻は、しばらく夫の食事を作らず、夫を無視していました。すると、数日で音を上げた夫から謝罪が。しかし、その後も夫の自分勝手な行動が直ることはありませんでした。
そんな中、夫の実家に帰省することに。同じタイミングで帰省していた義弟の妻から、お菓子の詰め合わせをもらい、息子は大喜び。「少しずつ、みんなで食べよう」と目を輝かせていました。楽しい帰省になるはずが……。
台所に立つ女性陣を気にも止めず…
義実家は、出来上がったものから次々食卓に並べて、各々が食べるスタイル。
台所に立ちっぱなしの義母と、座ったまま出た食事を食べ続ける男性陣。「皿を運ぶのぐらい手伝え!」と内心モヤモヤしていた妻ですが……。
よく食べる夫、義弟、義父のために、張り切って料理を作る義母。妻も手伝い、大量の唐揚げを揚げていきます。
「味見がてらつまみ食いしておかなきゃ。みんな揚げているそばから食べるから、こっちの口には1、2個しか入らないのよねぇ」
妻は「そういえば、前もお義母さんは台所に立ちっぱなしで、みんなが食べ終わるころにやっと座って、すぐに片付けしてた……」と思い返します。
食べまくる男性陣を横目に、「皿くらい運べ!」と心の中で毒づく妻。
しかし、「お義母さんのスタイルには口出しできない」と、言いたいことはひとまず我慢していました。
ひと段落したところで、食卓に座る妻。食べるのが遅い息子のために、小皿におかずをキープしていました。しかし夫は何も言わず、息子の唐揚げに手を伸ばし、食べてしまったのです。
「今、息子の皿に取っておいたおかずを……堂々と盗み食いした……。あなたは大皿からバクバク食べまくってたでしょ……!?」
口には出さないものの、妻のイライラは止まらないのでした。
本来、よく食べる人と食卓を囲むのは、気持ちのいいもののはず。料理を作った立場からしてもうれしいことですよね。しかし、自分の食欲ばかりを優先し、周りが見えていない夫との食卓は、妻の怒りの根源になってしまっています。
家族ともなれば、一緒に食事をするのは日常の一部。家族みんなが気持ちよく食事ができるよう、夫には最低限おマナーや思いやりを持ってほしいですね。