結婚する前から話していたこと
私たち夫婦は、付き合っているころからお互い相手にしてほしくないことを伝え合っていました。私が伝えていたことの1つは「キャバクラなどの夜の店に行くこと」。夫も付き合っているころから、「自分は夜のお店には興味がないし、行きたいと思わないから行くことはない」と断言していました。
その話を友だちにすると、友だちは「そんなの無理でしょ。社会人になったら付き合いで行くこともあるし、私は許すかな。キャバクラとかはお金の関係だからそれ以上どうこうはならないだろうし」と言うのです。
私はそれを聞いて、人によって感じ方が違うことはわかりましたが、夫に夜の店に行ってほしくない気持ちは変わらずでした。夫からも行く気がないということを聞いていたので結婚後も安心していたのですが……。
上司との付き合いで…
友だちの言っていた通りのことが起こってしまいました。夫が飲み会に行き、2次会、3次会にも行くという連絡があった日のことです。夫が帰ってきてしばらくしてから突然、「ごめん」と謝罪し始めました。
話を聞くと、居酒屋に行くと思っていた3次会の場所がキャバクラだったそう。謝罪はしてくれましたが、「だって、断れないでしょ?」と、「しかたがなかった」というふうに言われ、私は激怒してしまいました。
そもそもキャバクラに行くという連絡はなく、「3次会に行く」とだけしか聞いていませんでした。私があれだけ嫌だと言って、やめてほしいことの1つだった約束を破ったこと。私はその点が許せず、私に触れるなと突き放しました。私の避けようがすごかったので、夫も私が本気で怒っていることに気づいたようで……。
それからの夫は
まずは、連絡の時点でキャバクラに行くということを隠していたことに対しての謝罪。そして「〇〇(私)が嫌がっていることをしてごめん。自分にとって何が一番大切か考えたときに、家族だった。夜のお店に行きたい気持ちはないし、付き合いならほかにもあるもんね。これからは絶対に行かない」と夫は私に伝えてくれました。
それから夫は上司から夜のお店に誘われても本当に断っているようです。そして、私の信頼を取り戻すためか、飲み会に行くときには行先の居酒屋のホームページのURLまで送ってくれるように。
その様子に、私の気持ちを一番に考えてくれる夫と結婚して、改めてよかったなと感じたのでした。
夫婦によって、それぞれ「あり・なし」はたくさんあると思います。私はその「あり・なし」を夫ときちんと話して解決できる関係でよかったと実感。これからも「あり・なし」で言い合いをすることはあるかもしれませんが、そのたびに話し合いをして乗り越えていきたいです。
著者:松谷 えりな/30代女性・4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
イラスト:おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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