今年も早いもので新年度を迎えました。毎年のことですが、4月は新しい制度が始まったり、物やサービスの値段が変わったりすることが少なくありません。その中で多くの方に関わるポイントをお伝えします。
主な物やサービスの値上げ・値下げ
①食料品の主な値上げ
…オリーブオイル、食用油、海苔などが値上げ
②一部の地域で水道料金の値上げ・値下げ
…料金改定は多くの地域で値上げ(一部値下げの地域もあります。値上げしていない地域も多くありますので、ご利用の水道局ホームページなどでご確認ください)
値上げの一例:滋賀県大津市 平均約19%の値上げ
値下げの一例:福島県郡山市 平均家庭で4.2%の値下げ
③生命保険料の値上げ・販売停止
…終身保険や学資保険などの貯蓄性のある保険がマイナス金利の影響で値上げ・販売停止
④自賠責保険料の値下げ
…平均6.9%の値下げ
【例】
自家用乗用車 2年間:2017年3月まで27,840円 ⇒ 2017年4月から25,830円
自家用軽四輪乗用車の2年間:2017年3月まで26,370円 ⇒ 2017年4月から25,070円
⑤輸入小麦の値下げ
…政府が民間に売り渡す金額を4.6%引き上げ
⑥燃油サーチャージの値上げ
…日本航空・全日空の燃油サーチャージが値上げ(片道200円~3500円)
主な社会保険・税金等の負担増・負担減
①国民年金保険料
…前年度比230円の値上げ。月額保険料は16,430円
②雇用保険料
…労働者負担0.1%の値下げ
③タワーマンションの固定資産税の見直し
…2017年4月以降売買契約後の20階以上のマンションが該当。 今までは同じ建物で面積が同一あれば、固定資産税は同額でしたが、今後は低層階が減税され高層階が増税されます
たとえば、1階と40階を比べると、同面積であっても40階の固定資産税は1階より10%程度高くなります。
④エコカー減税
…減税対象車種の縮小、減税額の縮小が始まりました
主なそのほかの変更点
①都市ガス小売りの自由化
…都市ガス会社を自由に選択できるように(全世帯の6割程度)
なお、プロパン(LP)ガスは当初から自由料金制ですので、今回の自由化の対象ではありません。
上記でお示ししたのは一部の内容です。よく利用するサービスや物の値段については4月から変更がないかを確認してみてください。
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等、多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。