価値観の一致から結婚に至った私たち
私と夫は育った地域や家族構成が近く、親の職業にも類似する点が多かったためか、お互いの価値観が非常に似ています。金銭感覚はもちろん、倫理観や恋愛に対する考え方も基本的には一緒です。
私は結婚相手はできれば自分と価値感が似ているほうがいいと思っていて、これだけ考え方が近いのなら結婚後もきっとうまくいくだろうと感じ、夫との結婚に踏み切りました。実際、結婚して夫と一緒に暮らし始めると、価値観のずれから喧嘩することはほとんどなく、円満に過ごすことができていました。
2人のある感覚に大きな違いが!
そんななか、夫と一緒に暮らして初めて迎えた秋のことです。私は部屋の温度を寒く感じて、夫に「寒くない? 窓を閉めてもいい?」と尋ねました。ところが、夫は寒さをまったく感じないようで「別に寒くないよ? 閉めてもいいけど」と言うのです。
思い返してみると、夏には逆に夫から「暑くない?」と聞かれることがありました。実は、私たちは体感温度に大きな差があったようなのです。しかし、気づいたのはいいものの、一緒に暮らし始めてあまり時間が経っておらず、私は夫に対して変に遠慮してしまって……。「寒くない」と言う夫に合わせて、寒さを我慢することにしました。
寒さを我慢しすぎて…
秋の間は寒いといってもそこまで厳しい寒さではないため、なんとか我慢してやり過ごすことができました。しかし冬になり本格的に寒さが厳しくなってくると、我慢するにも限界が……。そんなある日、私は寒さを我慢しすぎておなかを壊してしまったのです。
もともと冷え性だった私は少しのことでもおなかを壊しやすく、こういったことは珍しくありません。ただ、これ以上我慢し続けるのはさすがに体によくないと反省し、夫に正直に話して部屋を私の基準で温かくしてもらったのでした。
それからは、秋冬は私の基準で部屋を温かくして夫が服を脱いで温度調整し、逆に夏は夫の基準で部屋を涼しくし、私が服を着て温度調整をするようになりました。
今ではお互いがそれぞれに気をつかうようになり、どの季節でも快適に過ごせるようになりました。この一件で、一緒に暮らしていく上で相手に対して変に遠慮していては、いつか限界がくるとわかった私。お互いの要望を話し合い、納得できる形で譲歩をおこなうことが、結婚生活を送る上で大切になると学んだ出来事でした。
著者/百田
作画/おはな
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