リハビリ院でのリハビリを始めてから1カ月が経過したものの、病状は良くも悪くもならず入院時と変わっていないようでした。しかし、体は元気ということでエェコさんはひと安心。
元々、退院後はひとり暮らしを予定していたお父さんでしたが、独居は難しいとの判断が。施設を探していることを伝えると、医師からは意外な答えが返ってきました。
え? 父は認知症じゃないの?
父は「高次脳機能障害」という病気でした。短期の記憶が保てない=忘れっぽくなると思っていた私は勝手に認知症だと思っていたのですが……どうやらまったく別物だったよう。
素人の私にもわかるように説明してもらったのでざっくりとした話だとは思うのですが、「高次脳機能障害」は脳が損傷する病気なのだとか。
私は父のことを認知症だと思っていたので、認知症高齢者グループホームなど認知症患者向けの施設なども見ていたのですが……認知症ではない父が入居できるはずがありませんでした。
先生との面談後、父と少しだけ面会したのですが発言以外は調子が良さそうな様子でした。会話は毎日電話でしている内容と同じで、病気が回復していないことを実感させられました。
このとき、父が倒れてからまだ2カ月しかたっていなかったのですが、記憶以外は本当にいつも通りの父でなんだか不思議な気持ちになってしまいました。
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当時はコロナ禍で差し入れや面会について制限があった中、なんとお父さんに会えることになったエェコさん。毎日電話で話をしているとはいえ、直接会えるとなると気持ちも違いますよね。
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