「今日生理なの」とは言えなくて…
私は以前から「今日は生理なんだ」と軽々しく人に言うものではないと思っていました。母親以外に知られるのはなんとなく恥ずかしく、仲のいい女友だちであっても絶対に知られたくないーー。そう思って、私は生理期間中もできるだけ普段通り過ごすようにしていました。
結婚してからもその考えは変わりませんでした。そもそも生理は病気ではないし、私の場合は我慢できないほどの痛みではないので、「今生理なんだよね」と言ってしまうと相手に変に気をつかわせてしまうかもしれないとも考えていたのです。
とはいえ、生理中はどうしても普段より体調が悪いのは確かで、生理中くらいは子どもの世話を夫に任せてひとりでゆっくり湯船に浸かりたいと思うときも。しかし、そんなときに限って夫が遠出しようと提案してきたり、子どもに「今日はお母さんとお風呂に入ってね」と言ってきたりするのです。そんな夫に対して、私は「いつも夫はタイミングが悪いなぁ……どうして生理のときに限って私に大変な思いをさせるんだろう。生理で体調が悪いのになんでわかってくれないの」とイライラしてしまいました。
しかし、よく考えてみるとそもそもこちらが生理だと伝えていないのだから、夫は私を気づかえなくて当然だと気づいたのです。
夫に生理周期を共有してみた!
これまでの私は「今日は生理です」と誰かに告げるのが苦手で積極的には伝えていなかったのですが、夫婦で協力して育児生活を送っていく上で、夫にだけは生理周期を把握してもらったほうがいいのではと思い、生理周期を教えることにしました。
ただどうしても、面と向かって「今月は何日から何日までが生理です」と伝えるのは気まずく感じてしまい……いろいろ悩んだ結果、自宅の壁にかけてあるカレンダーを使って生理の日に印をつけることに。そして、生理当日には「今日は生理痛でちょっとつらいんだよね」と夫にそれとなく伝えてみました。
すると、その習慣を始めてから2カ月ほど経ったころ、夫は私から何か言わなくてもカレンダーを見て「今日は体調大丈夫?」などと気にかけてくれるようになったのです! 「生理ですって自己申告するのは恥ずかしいし、相手と気まずくなりそう」と思っていたのはどうやら私だけで、夫はまったく気にしていないようでした。
知ってもらうことの大切さ
夫に生理周期を共有した結果、私は自分の体調を夫に相談しやすくなりました。例えば、生理前にイライラして何も悪くない夫に強く当たってしまったとき、「ごめんなさい。ホルモンバランスの影響なのか、いつもよりイライラしてて言い過ぎちゃった」と謝りやすくなったのです。
下腹部痛や倦怠感があってどうしても外出を控えたいときも、「今日はあまり遠くには出かけたくない」と素直に伝えられるようになり、夫も「俺が子どもと公園に行ってくるから休んでていいよ」などと気づかってくれるようになりました。
夫に生理周期を共有すると、夫のほうから「体調大丈夫?」と声をかけてくれるようになったり、私からも「今日はゆっくり過ごしたい」といった意思表示がしやすくなりました。生理期間中でも周りに心配をかけないよう普段通りに過ごさなければと勝手に思い込んでいたのは、お互いにとってよくなかったと今では思います。夫婦がお互い快適に過ごすためにも、生理に限らず『お互いを知ること』は大切だなと改めて感じました。
著者/大岡むぎ
作画/モリナガアメ
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
-
「暑いから脱ぐわ。持ってて」彼が突然上着を渡してきて…彼の行動の意図とは?
-
ずっと気になっていたトイレ奥の「謎の箱」。初めて開けてみると…衝撃の光景に呆然
-
「大丈夫…?」川で水遊びをしていた私⇒気がつくと下半身が大惨事になっていたワケ!