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せっかく痩せたのに老け見えする!? 間違いだらけ!「更年期ダイエットのNG」とは【専門家監修】

ダイエットといえば食事制限……と考えがちですが、更年期の場合は、リバウンドしたり老け見えしたりと、うまくいかないことが大半だそう。健康的にスリムになる秘訣を食べて痩せる「食事の黄金バランス」を編み出した管理栄養士の三田智子さんに教えてもらいました。更年期世代がやってはいけないNGダイエットについて解説します!

この記事の監修者
監修者プロファイル

管理栄養士三田智子

管理栄養士。日本栄養バランスダイエット協会理事。47歳のとき、運動をせず食べるものも我慢せずに10kgのダイエットに成功。この経験を活かし、2010年「リバウンドしない一生続けられるダイエット」モデル体型ダイエット塾(R)をスタート。2015年には日本栄養バランスダイエット協会を設立する。何度もダイエットに失敗してきた人の駆け込み寺としても知られ、今まで3000人以上が健康的に痩せることに成功している。
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NG1:糖質を制限してたんぱく質を積極的にとる

栄養バランスが崩れると体は甘いものを欲する

健康的にダイエットをするためには、栄養バランスの取れた食事をとること。食事制限による栄養の偏りは、逆効果になります。

 

エネルギーを産生するのに必要な3大栄養素はP(Protein:たんぱく質)、F(Fat:脂質)、C(Carbohydrate:炭水化物)ですが、正しくダイエットをするには摂取カロリーの中で、PFCをバランスよくとることが必要です。理想的なPFCバランスはP(たんぱく質)が15%(13~20%)、F(脂質)が25%(20~30%)、C(炭水化物)が60%(50-65%)です。

 

糖質を制限してその代わりにたんぱく質をたくさんとると、PFCバランスが崩れてしまいます。そうなると脳は体が栄養不足に陥ったと認識。手っ取り早く血糖値を上げようと「単糖類」を欲します。単糖類は白砂糖ですから、甘いものが欲しくなるというわけです。

 

糖質制限ダイエットで主食をセーブしているのに、お菓子を食べてしまった…という経験はないでしょうか。甘いものを食べると血糖値は上がりますが、すぐに下がってしまうので、さらに甘いものが欲しくなる、という悪循環に陥ります。

 

また糖質をむやみに制限していると、体は糖質を貴重な栄養だとしてため込もうとしてしまいます。バランスよく食べれば、脳も体も満足しますから、ダイエットであえて糖質を制限する必要はありません。穀物で糖質をとりましょう。

 

白米を食べても問題なし!

白米やパンを主食しても問題ありません。何となく玄米はダイエットに良いイメージがありますが、不溶性食物繊維が多いため消化不良になることも。白米と玄米で大きく栄養価が異なるわけでもないので、好みのものを食べてください。

 

NG2:ダイエットのために果物と乳製品を控える

食材選びに悩む女性

 

カルシウム補給には乳製品が効果的

ダイエット中は果糖を制限するために果物を控える、という人もいますが、果物はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維と一緒にとることで糖分の吸収は緩やかになるので、適量を食べる分には何ら問題はありません。むしろ、果物を控える代わりに甘いものを食べてしまうほうがダイエットにはマイナスです。

 

乳製品もカロリーが高いからと敬遠されがちですが、乳製品のカルシウムは小魚よりも吸収率がいいので、更年期以降の女性にこそおすすめ。牛乳、チーズ、ヨーグルトなどお好みの乳製品をバランスよくとることが、美と健康につながります。

 

 

NG3:カロリー制限するため野菜をメインにする

サラダを食べる女性

 

野菜だけの食事に偏ると「老け見え」を招く

野菜はビタミンやミネラルなどの栄養が豊富に含まれていますが、野菜がメインとなると、栄養バランスが崩れてしまいます。野菜は食物繊維も豊富ですが、とり過ぎると栄養の吸収を悪くするというマイナスの作用も。

 

現代人は食物繊維が不足しがちなので、普通の食事からとる分には問題ありません。ただダイエットで食事制限をしている上、さらに野菜ばかりの食生活となると、栄養不足になって老け込んでしまう場合もあります。

 

1日2食で痩せた人はゼロ!食事制限はリバウンドの元

ブロッコリーのみの食事

 

私が主宰するモデル体型ダイエット塾(R)の約4,000名の受講生のデータがありますが、1日2食でダイエットに成功した人は1人もいません。全員、主食を抜かずに1日3食きちんと食べています。もちろん2食で痩せる方もいると思いますが、私が皆さまにお伝えしているのは「食べて痩せる」黄金バランスの食事です。

 

食事は一生続けることなので、毎日我慢を続けていると気付かないうちにストレスがたまり、いつしか爆発してしまうかもしれません。パンが好きな人がダイエットのために我慢を続けると、体自体は糖質を欲しているからお菓子で穴埋めしようとしたり、食べられないイライラがアルコールに向かうといったこともあるんです。

 

それよりも自分の体のために、おいしく食事をとることのほうが心にとっても健康的。だから私のダイエット塾では「一食入魂」といって、一食一食、何をどう食べるかを一生懸命に考えます。

 

ダイエットの基本は食べる行為を粗末にしないこと。自分の体にとって良いものをきちんと食べましょう。

 

まとめ

甘いものをやめられない原因は栄養バランスの偏りと聞いて、納得する方も多いのではないでしょうか。たしかにしっかり食事で満足をすると間食に走らないで済みます。白米も食パンもOKというダイエット法は罪悪感がないので続きそうですね。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

『食べたいものを食べて一生スリムをキープする 食事のすごい黄金バランス』 三田智子/著 青春出版社 1,595円

 

<著書>

『食べたいものを食べて一生スリムをキープする 食事のすごい黄金バランス』

三田智子/著 青春出版社 1,595円

 

 

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取材・文/中澤夕美恵

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