目の周りのプツプツ。これって何?
稗粒腫(はいりゅうしゅ)という角質の塊
目の周りを中心にできる白いプツプツの正体は「稗粒腫」。角質の塊だそうです。
「目の周りや目の下、まぶたなど顔の周辺にできやすく、直径1mm程度の白い粒状のできものを、稗粒腫と呼んでいます。
毛包(もうほう)という毛穴の奥にある皮脂を生成する腺の一部に角質がたまることにより発生します。
痛みやかゆみがないのが特徴で、感染性ではありません。体への影響も特にありません」(黒田先生)。
稗粒腫はどうしてできる?
体質と加齢が原因
「はっきりとした原因はわかっていませんが、甘い物や脂っこいものをよく食べるとできやすいと言われます。また、加齢によるターンオーバーの乱れから増えることがわかっています。
ただ、甘い物や脂っこいものをよく食べる人全員にできるかというそういうわけでないので、その人の体質、としか現状では言えません」(黒田先生)。
治療すれば治る?
治すには外科処置が必要
「稗粒腫は、自然に治ることもありますが、スキンケアでは治りません。基本的には外科処置で除去するしかありません。
自分で針などでつぶそうとする方がいらっしゃいますが、炎症を起こして皮膚トラブルを引き起こしかねません。絶対にやめましょう」(黒田先生)。
美容皮膚科のほうが仕上がりはきれい
イボを、一般皮膚科で液体窒素を使って焼いてもらった経験がある人は多いでしょう。稗粒腫も一般皮膚科を受診すれば良いのでしょうか。
「一般皮膚科でも良いですが、美容皮膚科のほうが仕上がりはきれいになると思います。
一般皮膚科では、多くは液体窒素で焼きますが、美容皮膚科では炭素ガスレーザーで処置します。
炭素ガスレーザーは健康な皮膚を傷つけず、ピンポイントの処置ができます。費用はクリニックにより差はありますが、1mmにつき数千円程度といった設定をしているところが多いようです」(黒田先生)。
根治は難しく、再発もしやすい
炭素ガスレーザーで除去はできる稗粒腫。しかし、完全になくすことはできないと言います。
「イボは根が浅いので液体窒素で焼いても傷は残りにくいのですが、稗粒腫は根が深く、どうしても腫瘍の根が残ってしまいます。処置が深くなればなるほど傷が深くなってしまうからです。
そのため、患者さんには、数年後の再発リスクを必ずお伝えしてから処置するようにしています」(黒田先生)。
まとめ
稗粒腫の数が多いときは、全部まとめた処置料金を提示されることもあるそうです。かなり目立って気になる、という方は美容皮膚科か一般皮膚科に相談してみてはいかがでしょうか。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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