パニ子は夫と娘・パニ美の3人で暮らす専業主婦。近ごろの趣味は節電で、電気代の高騰に負けないように、省エネライフを送っています。
毎日子どもを預けてくるお隣さん
無駄がきらいなパニ子。使わない電源はオフ! 節電グッズを取り入れながら賢く生活をしているので、電気代の高騰にも大きく影響を受けずに暮らしていました。
しかし今日はパニ美の友だちでお隣に住んでいるスバルが遊びにきているので、熱中症にならないようにしっかりエアコンを入れてお迎え。節電が趣味とはいえ、ケチケチしないのがパニ子のモットーです。
でも夏休みに入って毎日遊びにくるスバルに、パニ子は少し疲れていました。飲食店を営むスバルの母・エミは、暇を持て余しているスバルを毎日パニ子の家に預けにくるのです。パニ子が「遊びに来させるのは程々にしてほしい」と頼むも、忙しいの一点張り。預かってくれないのならお金を貸してくれと言うので、今日も渋々預かっているのです。
電気代が10万円!?
今日は電気代の請求書が届く日。パニ子は電気代の明細を見てびっくり! なんと、今月の請求は10万円超え、いつもの10倍以上の請求額でした。
無駄な電力が発生していないか確認するも疑わしいところはなく、不思議に思ったパニ子でしたが、翌日から旅行を控えています。帰ってきたら電気会社に問い合わせてみようと、節電のために冷蔵庫を空っぽにしてブレーカーを落とし、家を出ました。
ふと庭を見ると、そこには大きなヘビが! パニ子は一瞬慌てたものの、ヘビはお金の神様とも言われています。縁起が良いと思い直し、スマホのカメラで写真を撮ってから家を後にしました。
家で待ち構えていたのは…
旅行を楽しんだパニ子が家に帰ると「お前のせいで店が潰れた!」と鬼の形相をしたエミが待っていました。旅行の間、スバルを預けられなかったことに怒っているのでしょうか。
パニ子が「そんな筋合いはない」と言おうとしたところで、家からスバルが出てきました。
「今夜使うロウソクがないよ!? もう夕方なのに。おうちの中が真っ暗になっちゃうよぉ~!」
外に出てきたスバルは、家の前にパニ子とパニ美がいることに気がつきました。
「あ、パニ美ちゃん帰ってきたんだね! やったぁ〜! 久しぶりにゲームできる!」
慌てるエミを見て、パニ子はピンときました。
電気代が跳ね上がっていたわけ
「エミさん、もしかしてうちから電気を盗んでいたの?」
エミはパニ子の家の外電源に延長コードを繋ぎ、電気泥棒をしていたのでした。これで電気代の請求額が10万円を超えていたことも納得できます。旅行に出るときにパニ子がブレーカーを落としたものだから、その間電気が使えず困っていたのでした。
これは立派な犯罪です。しかしエミは「証拠がない」と言って認めようとしません。
しかし再びピンときたパニ子は、スマホを開きました。
なんと旅行に出かけるときに見たヘビは、エミの家に電気を引き込むための延長コードだったのです。
写真を見せるとぐうの音もでないエミ。これで言い逃れできません。あとは警察に突き出すのみ! 盗んでいた電気代も耳を揃えて返してもらいます。翌月から、電気代の請求額は適正額に戻り、パニ子はより一層節電に精を出すのでした。
隣の家から電気を盗んで生活しようとするなんて、あまりにも非常識な隣人でしたね。今回は盗電が原因でしたが、突然電気代の請求額が跳ね上がったときは、漏電している恐れもあるようです。漏電には火災や感電の危険があるので、異変に気がつけるよう請求額は日ごろから気にかけておく必要がありますね。