義母の裏の顔は…
仕事の関係で知り合ったダイキと結婚し、マンションで2人暮らしをしているパニ子。夫婦仲は良いのですが、パニ子は義母との関係に悩んでいるのだそう。
表面的にはやさしく穏やかな義母ですが、その一方で嫁いびりをする意地悪な一面も持っていたのです。
ダイキの実家を訪ねると、ダイキには機嫌良く対応するのに対してパニ子には耳元で「なんであんたまで来たの? あんたは呼んでないんだけど」と小声でささいたり、パニ子の分だけケーキを買っていなかったり……。
パニ子の分だけケーキがないことについて、義母は「私ったらドジね〜w」と笑っていました。義実家には事前に行くと伝えていた上に先ほどの義母の発言もあり、これは嫁いびりだと気付いたパニ子。
この日だけではなく、パニ子が義実家に行くたびに嫁いびりされる日々。しかしパニ子は義母と仲の良いダイキに義母のことを相談できずにいました。
夫が味方してくれることはなく
ある日、義実家で義母の手料理をごちそうになることに。予定より少し早めに着いたこともあり、「手伝いますよ!」とパニ子がキッチンに入っていくと……義母はキッとパニ子をにらみ付けました。
そして、義父とダイキには聞こえない大きさの声で「あなたに手伝ってもらうことは何もないから。他人が勝手にリビングに入って来ないでくれる?」と言ってきました。さらに「あなたがいると一家団らんが台なしじゃない」とまで言うのです!
良かれと思った行動が裏目に出てしまい、パニ子はどうすればいいのか頭を抱えるしかありませんでした。
その後、リビングに運ばれてきた料理は、なぜかパニ子だけ違うものでした。義母はニヤニヤしながら「ごめんね! いつもより少し多めに作ったつもりだったんだけど、意外と材料が足りなくて。パニ子ちゃんだけ別メニューになっちゃったw」と言いました。
パニ子のおかずは極端に数が少なく、どう見てもすべて冷凍食品。ダイキたちのメニューとあからさまに差があったので、さすがに義母のことを注意してくれると思ったのですが……義父とダイキは何も言わずに食事を始めてしまいました。
この件を機にパニ子は義実家へ行くことをやめることに。義母に夕食を誘われても断ることにしたのですが、嫁なのだから呼ばれたら素直に来い、来ないのならば家に押しかけると言われ、渋々義実家に顔を出すことになりました。
ごはんどころか食器すら用意されず
久々に義実家へ行ったパニ子を待っていたのは、過去一の嫌がらせでした。食卓の上には豪華な料理がいくつも並んでいるにもかかわらず、パニ子のごはんは1つも用意されていなかったのです。
それどころか箸や皿すら用意されておらず、義母からは「あらやだぁ~wパニ子さんは来ないと思ってパニ子さんの分は作ってないわw」としらじらしく言いました。自分が来いと言ったくせに……とパニ子はモヤモヤした気持ちに。
義母とパニ子のやり取りを見ても、相変わらず義父とダイキは何も言わずに自分たちだけ食事をしていました。パニ子はたまらず「私の分の料理だけまたなかったよ……」とつダイキに義母のことを相談しました。
するとダイキは「そうだったよな! よかったな!」と言うではありませんか! 料理がなくてよかったと言われたことに対して、不信感を覚えたパニ子。そんなパニ子を気にすることなく、ダイキは「実は母さんのごはん、めっちゃまずいんだよw」と続けました。
どうやらダイキも義父もパニ子が義母から嫁いびりされていることには気付いていたのだそう。しかしその場で義母のことを注意したら、義母のまずい手作りごはんをパニ子にも食べさせることになるから黙っていたんだとか。
ダイキも義父もパニ子のことを考えて、わざと嫁いびりを見て見ぬふりをしていたようでした。
いつも通りの嫁いびり
その数日後、また義母から食事の誘いが。義実家に着くと、すでに義母の手料理がたくさんテーブルに並べられていたのですが、やはりパニ子の分の料理はありませんでした。
それを見たダイキは「母さん、それ嫁いびりのつもりかもしれないけど、逆にパニ子は助かってるよ?」とひと言。そして「母さんの料理、とにかくまずいんだよ。だから、嫁いびりになってないのw」と言いました。
愛する息子からそんなことを言われるなんて夢にも思ってもいなかった義母は驚くばかり! さらにいつもは口数が少ない義父からも「嫁いびりがバレバレだよ」「人として最低だな、お前は」と非難され、理解が追いつかない様子でした。
まさか自分が作る料理がまずいなんて、思ったこともなかった義母。さらに嫁いびりがバレていただなんて思わず、2人からの指摘にうろたえるばかりでした。
義父とダイキは食べ物を粗末にできない性格だったため、義母の料理がおいしいから食べていたわけではありませんでした。その上、義母の料理にあれこれ指摘をすると機嫌が悪くなったり怒ったりするので、料理は義父やダイキがすることが多かったのだとか。
ところが最近は、嫁いびりをするためにパニ子が訪問するときだけ義母が料理を作っていたようでした。嫁いびりをするような人が母親だなんて情けないと思ったダイキは、母親と縁を切ることにしたのでした。
嫁いびりなんてくだらないこと
義父によると義母は料理だけでなく、掃除も洗濯などの家事もほとんどしていなかったのだとか。ダイキからの縁切りに追い打ちをかけるように義父からも「俺もお前と縁を切ることにしたよ」と宣言された義母!
家事は家族で分担すべきことなのにもかかわらず、すべてを夫と息子に丸投げして嫁いびりに精を出していた義母は、あっさりと捨てられてしまったのでした。
義母には頼れる親戚もなく、義父との離婚後はアパートでひとり暮らしをすることに。義母は初めてのアルバイトに悪戦苦闘していて、毎日バイト先の店長に怒鳴られているそうです。
一方パニ子は義父とも良好な関係を築き、ダイキを含めた3人でごはんを食べたり旅行に行ったりしているのだそう。これからもダイキと協力して幸せな家庭を作っていこうと前を向いたパニ子なのでした。
--------------
自分の作る手料理がまずいなんて夢にも思わず、その手料理で嫁いびりをした結果自分が家族に捨てられてしまうなんて皮肉なものです。料理がへたならばその分他の家事をすることで家族と協力して生活しなければいけませんね。
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!