34歳の専業主婦パニ子は、最近サラリーマンの夫と小学生の娘パニ美とともに、とある住宅地に引っ越してきました。新しい家に満足しているパニ子ですが、困っているのがお向かいに住むサエナのこと……。
パニ子は嫌味ばかりを言うサエナが苦手でした。いつもスルーしていたのですが、そうもいかない事件が起こってしまいます。
お向かいさんに車をぶつけられ…?
とある日曜日、パニ子が車を自宅の前に停めていると、ドーンという大きな音がしました。様子を見ると、パニ子の車に高級車が衝突しており、2台の車が派手に凹んでいました。
パニ子が呆然としていると高級車から出てきたのはサエナで、こともあろうに修理代を出せと要求してきます。しかし、パニ子が車を停めていた道路は駐車禁止ではなく、十分な道幅もありました。パニ子は警察を呼び、自分の車のドライブレコーダーでサエナの運転に非があることを証明します。その後、サエナと夫のツカサが謝罪に来たので、この件は解決となりました。
しかしそれに腹を立てたサエナは、パニ美を学校で仲間外れにするよう、娘のサナに命令します。それを知ったパニ美はサエナに抗議したのですが、サエナがまさかの逆ギレ! 「みんなの前でサナは恥をかかされた! こんな子どもにあれこれ言われて、かわいそうだ」と、パニ子の家に怒鳴り込みに来たのでした。
勝手な言い分ばかりを並べるサエナにパニ子はうんざり! 右から左に聞き流していたら、サエナは「このままじゃ済まさないから!」と言い残し、サナを連れて家に戻っていきました。
知らない間に高級寿司屋の予約が…
さらに数日後のこと。
「ママ、今日お寿司屋さんの予約してる?」とパニ美。どうやら同じクラスにいる寿司屋の男の子から、パニ子が今日の夜30人貸切で店を予約していると聞かされたのだそう。
もちろんそんな予定はありません。店に確認すると、確かにパニ子の電話番号と名前で総額60万円のコースが予約されていました。
パニ子が困っていると、インターホンの音が。ドアを開けると申し訳なさそうにサナが立っており、真実を教えてくれました。パニ子の名前で寿司屋を予約したのは、パニ子に嫌がらせをしようと企んだサエナだったのです!
厄介なお向かいさんに仕返し!
予約時間の10分ほど前、パニ子のスマホにサエナから電話がかかってきました。「高級寿司屋をあなたの名義で予約しているから、キャンセル料を払っておいて」とサエナは高笑い。しかしパニ子は「代金は支払い済みよ! あなたのカードで!」と返します。
サエナが勝手に寿司屋を予約したとパニ子がツカサに連絡したところ、彼はサエナのカードを持って寿司屋に行き、支払いを済ませたのでした。
嫌がらせするつもりが60万円の支払いをすることになったサエナ。日頃の行いがたたり、ツカサから愛想を尽かされて家を追い出されたようです。厄介な人が周りからいなくなって、パニ子は充実した毎日を送れるようになったのでした。
人の名前と電話番号を勝手に使うなんて、非常識にもほどがありますね。子どものお手本になれる大人でいたいものです。